肝気の上昇と花粉症
2024/02/13
公園に行くと、ほころびはじめた梅の香り。各地で梅の花が咲いていますね。
立春も過ぎれば、寒さのなかに春の訪れを感じるときが増えてゆきます。
そうすると、気になってくるのが花粉ですね。
私も軽いですが花粉症の傾向があるので要注意です。
東洋医学において花粉症は、春の肝気の上昇に伴い、顔面を巡っている陽明胃経(ようめいいけい)に沿って、体内の余分な水分:水邪(すいじゃ)が鼻や目にあふれ出て花粉症の症状を起こす、と考えます。
気温上昇は花粉の飛散増加だけでなく、肝気の上昇を起こします。
この肝気は、身体の気を上に上げるように働きます。
その働きが過剰になると、気が上がりすぎて血圧が高くなったり、めまいを起こしたり、ギックリ腰なども起こしやすくなります。
花粉症の症状を和らげたり出なくするためには、肝気が上がりすぎないように養生しましょう。
普段から自律神経が乱れがちの方は、今の時期から特に肝気が上昇しやすいので、対策が大事です。
胃腸が弱ることでも肝気が上昇しやすくなるので、暴飲暴食は避けましょう。
冷たいものや濃い味の食べ物をたくさん摂っていたりすると、体内に熱がこもって花粉症の症状が強くなる傾向があります。食べ物の内容にも気をつけましょう。
足の冷えやすい人は、足先を暖めることも、一つの方法です。