PMS(月経前症候群)は経絡治療の適応症です。
生理が始まる3日から10日ほど前から様々な不快な症状が現れ生理が終わると消失します。
多く見られるのはイライラする・怒りっぽくなる、肌があれる、にきびができる、のぼせる、顔のむくみ、下腹部がはる感じがする、下腹部に痛みを感じる、腰が痛い、頭が痛い・重くだるい、肩こりがひどくなる、息苦しくなる、乳房が痛い、落ち着かない、憂鬱な気分になる…月の半分はこのような不快症状に悩まされている方も多くいらっしゃいます。不快な症状は200以上もあるそうです。
月によっても個人によっても症状の出方や増減があるので、生活習慣やストレスなどの影響も強く受けていると思われます。
西洋医学でもはっきりした原因がわからないそうですが、生理に伴う女性ホルモンの変化によって自律神経のバランスがくずれることがPMSの正体です。女性ホルモンと自律神経は不快関係があって、常に相互に影響しあっています。
経絡治療によって自律神経が整ってゆくと、症状は徐々に軽くなってきます。
東洋医学では生理に伴って気・血・水のバランスが悪くなることと、肝の気の巡りをスムーズにする働きが低下して、気のとどこおりが生じる状態であるととらえています。。
肝と腎は女性ホルモンの分泌と生理周期に深く関係していて、経絡の調整によって生理不純や生理痛も軽くなります。
常に自律神経の状態を良好に整えておくことが大事です。