正気と邪気
東洋医学では、正気と邪気と言う言葉で、この免疫力を表現しています。
私たちの身体をウイルスや細菌など邪気から守ってくれているのが正気です。
正気がしっかりしていると外から邪気は身体に侵入することはできません。
もし邪気が身体に入っても、正気はこれを速やかに撃退してくれます。
これを邪正闘争と呼んでいます。
経絡治療によって、正気を補い免疫力を高めることができます。
〇経絡治療で自律神経が整えられると
このメカニズムを自律神経調整の立場から考えると次のようなことが言えます。
経絡治療で自律神経が整ってくると、血流の状態が改善されて、身体の隅々まで血液が運ばれるようになり、防衛の白血球もじゅうぶんに働ける状態になります。
免疫の主役とも言えるリンパ系は、顆粒球とリンパ球から構成されています。
顆粒球は細菌感染を防ぐ働きをしており、リンパ球はウイルス感染を防ぐ働きをしています。
免疫機能をじゅうぶんに発揮するためには、顆粒球とリンパ球の割合が大事です。
このバランスを良好な状態で保つことが重要です。
交感神経によって顆粒球は増え、副交感神経によってリンパ球は増えますが、経絡治療で自律神経が整えられるとこの、バランスが保たれ免疫力強化ができます。
〇腸の働きを整えると免疫力の強化につながる
免疫細胞の7割が腸に存在しています。免疫力を強化するためには腸の働きを整えることも大事です。
腸は副交感神経の背側迷走神経によって支配されています。
経絡治療はこの背側迷走神経を調整して腸の働きを活発にします。
加えて当院で行っている夢分流腹部打鍼術は、日本古来のオリジナルな鍼術で腹部内臓に直接働きかけて、胃腸の働きを整えることができます。
免疫力にとってメンタルの状態はとても大事で、ストレスにさらされる肚免疫力は低下します。
腸にはメンタルにとって重要な幸せホルモンであるセロトニンが全身の95パーセントも存在しています。
自律神経を整えて幸福感を生み出してくれるセロトニンも腸の働きが順調であることが必要です。
心と身体に効く経絡治療によって免疫力を高めてゆきましょう。