奥田鍼灸院

易経の教え〈後編〉

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易経の教え〈後編〉

易経の教え〈後編〉

2022/11/21

易経には64種類の卦《か》が記されています。
「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」といわれるように、八卦と八卦(八卦の8種類を2つ組み合わせて)8×8=64通りのパターンに分類されます。

八卦は各々意味する事象を備え、この解釈によって占いが可能となるわけです。


卦のひとつひとつは物語になっています。
私たちが人生で遭遇するさまざまな状況を、一つの「時」=卦として、64の物語にして書いてあります。
それぞれの卦にはさらに6つの小話があり、全部読むと起承転結の物語のようになっています。

たとえば

・水雷屯(すいらいちゅん)「陽陰陰・陰陽陰」――『生みの苦しみの物語』
・天水訟(てんすいしょう)「陰陽陰・陽陽陽」――『争いの物語』
など…
《『わかりやすい易経 64卦解説』竹村 亞希子 著 より》


どの卦に書いてあることも自分に関係ない話はありません。
誰もが経験したことのある、あるいはこれから経験するであろうことばかりです。

どこの卦から読んでも必ず、自分の周りに起こっている問題や状況に合致する話が出てきます。
そこには、どうすればうまくいき、何が原因でうまくいかないのか、ということが書かれています。
易経を読んでいく上で一番大切なことは、卦に書かれた物語を自分の状況に重ねることです。

占いのテキストであり、処世の知恵でもあり、哲学書あるいは儒教の経典としても易経は、運命を切り開くために役に立つ知恵が詰まっています。
学んでいくと、未来を察する力やものごとに向き合って対処する力を身につけることができます。

入門本なども発行されていますので、専門知識がなくても読みやすく、これから生きていく上で役に立つのではと思います。
自分らしく生きるためのヒントが手に入るはずです。

なみはや支部でも臨床雑話で何度か取り上げている「易経」ですが、個人的には経絡を軸にして、病床・蔵象・奇経これに易経から導かれる陰陽五行を学んでゆきたいと考えています。

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