ワクチンの由来…牛
2022/06/06
ニュースでのコロナウイルス報道が、ある程度落ち着いてきたと思ったら、次はサル痘の出現・・
感染症に翻弄される私たち人間ですが、まずは自身の免疫力を高めるよう努めることが、どんなウイルスに対しても言えることですね。
そういえば、ワクチンの語源は「牛」なのだとか。
ラテン語の雌牛を意味する“vacca(ワッカ)” からワクチン(vaccine)の名は由来しています。
「牛痘にかかった人は天然痘にかからない」という民間の話から、「牛痘で天然痘を予防できるのでは」と考え、天然痘ワクチンを開発した英国の医師エドワード・ジェンナーの研究に協力した牛のブラッサムと、乳搾りの女サラに敬意を表してのことだそうです。
かつて天然痘は世界中に猛威をふるった感染症で、飛沫(ひまつ)を介して感染、急激な高熱や発疹が起き、当時の死亡率は20~50%でした。
※天然痘は1980年、WHO(世界保健機関)が撲滅を宣言。人類が根絶した唯一の感染症。
18世紀末、英国の医師エドワード・ジェンナーが、乳搾りをする人々に天然痘の患者が少ないことに着目しました。
「乳搾りの女性は決して天然痘にかからない」
ジェンナーが注目したのは、乳搾りの女性は微弱の天然痘(命を落とす程の危険性のない牛痘)にはかかるけれども、天然痘自体にはかからない、という事実です。
牛痘にかかった人間は、手に水膨れができます。そのことからジェンナーは、水膨れの中の液体が、何らかの方法で病気になるのを防いでいるのだと仮説を立て、実践してみることにしました。
ジェンナーは、牛の感染症である牛痘に感染した農民の手の膿を使い、それを別の人の皮膚に傷をつけてすり込み、効果を確認の上、発表しました。
この方法を「(牛痘)種痘」と言い、このときに使われた膿が現在のワクチンにあたります。
ちなみに、7月6日は「ワクチンの日」だそうです。
ジェンナーがワクチンの発明者ならば、「予防接種」という応用の道を開いたのがパスツールという人物。
パスツールが開発した「狂犬病ワクチン」が初めて接種されたのが7月6日。
それを記念し、そして大切な日として忘れないために「ワクチンの日」が医療技術の世界的企業によって制定されたそうです。