秋の不調
2020/09/24
今年の夏も猛暑でしたが、9月に入ってから朝晩が特にめっきり涼しくなりましたね。
このような日中の気温の緩急が大きい時期は、心身に不調を起こしやすくなります。
夏の疲れが出る頃でもあり、気温や気圧が変わりやすい気候では自律神経のみだれが原因だと考えられます。
自律神経のみだれによる不調で多いのが「不眠」です。
当院にも不眠の悩みで来られる方、また別の症状とともに眠れないとおっしゃる方は多いです。
多くの場合、陰気の弱りから、相対的に陽気の方が昂ぶり熱となって頭部に停滞しており気が上がっている状態になっています。肝と腎の陰気を増やし、上半身に停滞している陽気による熱を冷まして、昂った神経を鎮め気を引き下げるように治療します。
また、自律神経が整っていない状態が続くと「うつ症状」も出やすくなります。
日照時間の少ない冬期に症状が強くなったり発症することが知られていますが、夏から秋にかけてのタイミングでうつも症状悪化・発症の危険性が高まるようです。
運動不足や、適度な紫外線を浴びて体を刺激することがないため交感神経が活性化されず、副交感神経優位状態を持続します。リンパ球が増大し、過敏体質になり、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーも発症しやすくなります。
東洋医学では、不調は身体の陰陽の気のアンバランスとしてとらえ、治療しています。
経絡治療で【交感神経】と【副交感神経】をバランスのとれた状態に整えてあげることが大事です。
当院では不眠の訴えのある方には「ヨーガニードラ」をおすすめしています。
これは「寝たまんまヨーガ」とも言われ、身体を動かすことなくできるヨーガです。
超おすすめは「ディープリラクゼーション」というCDです。前半の部分に、ボディースキャンや筋弛緩、呼吸法などのワークが入っていて、多くの方はCDの最後まで聴けずに途中で眠りに入ることができます。
またアロマもおすすめしています。
不眠には真正ラベンダーとプチグレンの組み合わせが効果的です。
そしてただ今私自身で試しているのですが、シダーウッドバージニア精油も良いと思います。
木の香りがして、眠りの質が向上し、深く眠ることができます。