顔面に対する鍼灸治療
2020/09/14
現在、鍼灸を受療する方の半数以上が「美容目的」だというデータがあります。
これはTVや雑誌などマスコミの影響が大なんだろうと思いますが、今まで美容と鍼灸がここまで注目されたことはなかったです。
私は鍼灸治療で健やかに美しくなれる健美が手に入ると考えています。
経絡治療をしていると、肌の状態が良くなってゆきます。これについては、敏感な方だと治療を始めてから割と早い段階で気づかれることが多いです。
東洋医学的な解釈では、皮膚表面に巡っている衛気が全身を滑らかに流れるようになった結果です。
西洋医学的な解釈をすれば、自律神経が整えられて皮膚でも血流が改善されているということになります。
そして最近の研究成果において、顔に対する鍼施術で注目すべき事が分かってきました。
顔面の抗重力筋・・といってもすぐにわからないかもしれませんね。口角を上げて笑顔を作る筋肉群です。口の周りの筋肉、そして目の周りの筋肉群に対する鍼刺激によってセロトニンの分泌が多くなり、また脳の血流が増加することが分かってきました。
セロトニンはストレスに対して効果がある脳内物質です。精神の安定や安心感や平常心、頭の回転を良くして直観力を上げるなど、脳の活動を活発にしてくれます。
これが顔面に対する鍼灸治療によりセロトニンが分泌され脳内の血流が改善されて、健美とともにメンタル面でも大きな効果が期待できるエビデンスとなっています。
当院では、特にメンタル面で必要のある方には積極的にお顔の施術をしています。