春のおやつは草餅(よもぎ餅)!
2020/03/19
先日のブログで【「肝木のシーズン」の春先は、上に上がりすぎた陽気を下げてくれる旬の春野菜などを積極的にとると良い】とお伝えしましたが、この時期は「草餅」なんかもいいですね。
草餅、もしくは「よもぎ餅」とも言いますが、草を練りこんだ餅の一種で、和菓子屋さんでもお馴染みですよね。春の季語として存在するように、まさに3~5月の今が旬のスイーツ。
ヨモギの若芽の旬は今の季節。一番おいしい時期なのです。
ちょっと調べてみますと、この草餅、歴史は非常に長く、平安時代850年頃ではヨモギは使わずにハハコグサ(母子草:春の七草での御形(ゴギョウ))を用いて作られ、名称も草餅ではなく母子餅とよばれていたそうです。
一説には、「ハハ(母)とコ(子)」を一緒に搗いたり潰したりすることが縁起が悪いとして避けられ、江戸時代の頃よりハハコグサよりヨモギが用いられるようになったといわれています。
餅に草を練りこむという風習は、草の香りには邪気を祓う力があると信じられていたからですが、薬草としても重宝された野草を使った、当時の健康と七草にちなんだ食べ物でもあります。
中国ではヨモギは寿命が延びるという思想から、春の節句つまり3月3日に用いられるようになりました。
古代中国から発祥し、今でも語り継がれている「五行思想」。
冬の眠りから覚めた生き物たちが春の陽気で動き出す、それには、アクセルとブレーキの調整が大事です。それこそ自律神経。
シーズン的には「いちご大福」も迷うところですが、まずは草餅をおやつにぜひ。