冷暖自知
2009/07/19
前回の二つの思考法について、最近気づいたことがあります。
分析的思考とは、理性で判断する思考法です。
善悪とか、左右とか、上下とか、結痂として判断をするあらゆる考え方です。
これに対して、流動的思考とは、できるだけこの判断をしない考え方だと思います。
できるだけ理性を使わずに考えない状態です。
無我の境地とか、直感的とか…言葉にするなら、そういうことになります。
今から20年近く前になりますが、鍼灸の研究会で「冷暖自知」と言うことを教わり
ました。
当時は、冷たいも暖かいも、触れば分かることだ…そんな風に単純に解釈しました。
しかし、これが実際、とても難しいことなんですね。
頭で分かっていても、なかなか腑に落ちてこない感じでした。
それが、最近になってようやく分かるようになってきました。
つまり、頭で考えないようにすることで、直感的な判断行動ができるんですね。
言葉にすると簡単ですが、頭で考えない状態と言うのを、自分の中につくることが大
事だとわかるようになりました。
放っておくと、ついついあれやこれやと頭だけで考えてしまうのが常なんですね。
どうも私はそのような傾向が強いんだと分かりました。
思考を停止させるのには、それなりの努力と方法が必要です。
20年罹って、ようやく分かってきたとは、我ながら歩みが遅いことかと思いますが
、これはこれで自分自身のささやかな進歩だと喜んでます。