奥田鍼灸院

ポリヴェーガル理論[4]

CONTACT

大阪府守口市八雲東町2丁目41-4
■ 診療時間 ■ 月~土 10:00 - 20:00 ■ 休診 ■ 日・祝・月曜午前中

ポリヴェーガル理論[4]

ポリヴェーガル理論[4]

2022/02/28

◆ポリヴェーガル理論の基本◆

ポリヴェーガル理論は新しい自律神経のとらえ方で
①交感神経
②副交感神経系(背側迷走神経)
③副交感神経系(腹側迷走神経)
の三つの神経系があると考え

生体に対して外的あるいはストレスが加えられると、それぞれが防衛システムとして働き
③副交感神経系(腹側迷走神経) → ①交感神経 → ②副交感神経系(背側迷走神経)
の段階で、無意識に身体がそのストレスの程度を察知して、自動的に切り替わってゆく
 




前回のポリヴェーガル理論[3]では、③副交感神経系(腹側迷走神経)についてまとめました。
今回はその補足で、ヴェーガル・ブレーキを取り上げたいと思います。

腹側迷走神経は延髄の前側から起こり、横隔膜の上に分布しています。
求心性の感覚神経と、遠心性の運動心経からなり、脳と心臓・気管支の運動をコントロールしています。

有髄の神経線維であり、情報の伝達速度が速く、機敏な動作を可能にしています。
心臓に対しては腹側迷走心経が緊張することによって心拍数を下げるように働きます。
この抑制機能のことを、ヴェーガル・ブレーキと呼びます。

交感神経系によって高代謝になり心拍数が早くなっても、腹側迷走神経複合体が作用することで、心拍数や代謝の高止まりを防いでくれているのです。

自律神経失調症などで腹側迷走神経複合体が劣位になった状態が続くと、ヴェーガル・ブレーキによる抑制が働かず心拍数や代謝が高止まりするため、動悸やパニックなどにつながる恐れがあります。

呼吸において、吸気は心拍数を上げ、呼気は心拍数を下げます。
ゆっくりと静かに長く息をはくことによって、心拍数は減り心身がリラックスモードになりますが、これは腹側迷走神経の緊張によるヴェーガル・ブレーキの作用です。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。