春はビールが美味しくなる
2023/02/14
立春を迎えてから三寒四温。春のような天気もここ数日ありましたね。
そんな春にはビールが美味しくなります。
いえ、なにも春の新作ビールを宣伝したいわけではありません。
何度もこのブログでも登場している《春は五行の肝木の季節》という話です。
寒い冬は熱燗で晩酌、だけど暖かくなってきたから…という部分もありますが
この時期は《苦いものが吉》なんですね。
3~5月末頃、寒かった冬から暖かくなり、肝気が昂ぶると心身にもいろんな影響が出やすく要注意です。イライラや慢性的な倦怠感、また肝はホルモンバランスと関係が深いので女性の生理不順が起こりやすいのもこの季節です。
お肌の調子も乱れがちです。また、肝木は筋肉との関わりが大きいため、ひきつりや痛みが出やすくなります。ギックリ腰・寝違えなども起こりやすくなります。肝は自律神経系を介した血流量の調整や、情緒の安定、筋肉の働き、目の働きなどを調整しています。
陽気の上昇は、ノボセやふらつき、めまいなどの症状を起こしやすく、精神的にも不安定になります。血圧上昇などにも気をつけましょう。
東洋医学では春は肝を補養することが大切といいます。
「春の皿には苦味を盛れ」ということわざを聞いたことはありませんか。
明治時代の医師かつ薬剤師であった石塚 左玄(いしづか さげん)も、著書である自然食養の原典『食物養生法』のなかで
「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え。」
(春は苦み、夏は酸味、秋は辛味、冬は脂肪と季節ごとにできるものを食べよ)
と説いています。
旬の春野菜や代表的なのは山菜です。菜の花・筍・蕨・蕗の薹・アスパラガスなど… 上にあがりすぎた陽気を下げてくれます。
※ 元気がない、冷えやすい、下痢が続いている、吐き気がある人の場合は、苦味を取りすぎると逆効果になる(症状の悪化など)することもあるのでご注意ください。
気が上にあがっている、カリカリ・イライラしているような状態ですと苦味が吉、です。
暖かくなっても下半身の冷えには気をつけてください。
上にあがった気を下げてあげるためにも、足元や腰回りを温めるのをオススメします。