奥田鍼灸院

七夕の節句、 五行説

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七夕の節句、 五行説

七夕の節句、 五行説

2022/07/08

昨日、7月7日は数年ぶりに晴れ空の「七夕(たなばた)の節句」でしたね。
五節句のうちのひとつに数えられます。

以前ひな祭り(ひな祭り 菱餅に込められた願い)のときにもご紹介しましたが、五節供の「節」とは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の節目のことです。
古代中国では、7月7日のように奇数(陽)の重なる日は、おめでたい反面、陰に転じやすいとされ、邪気を払う行事が行われていたようです。季節の変わり目には邪気をはらい、無病息災を願う年中行事とされています。

「たなばた」の語源となったといわれる「棚機(たなばた)つ女(め)」ですが、これは機を折る乙女のことを指します。ちなみに『万葉集』の七夕を読んだ歌の中では、織女星を「棚機つ女」とも読んでいます。

「棚機(たなばた)」とは古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、乙女が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれをはらうというものでした。七夕飾りに針仕事の上達を祈願したという意味があるのも、この関連でしょうか。

ちなみに、童謡『たなばたさま』の歌詞では「五色の短冊(ごしきのたんざく)」と歌われていますが、この「五色」は中国の五行説(五行思想)に基づいたものです。

中国の五行説とは、“万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなる”という自然哲学の思想で、それぞれに「青(緑)、赤、黄、白、黒」の5色が当てはめられています。

※ 5色は五行説に基づいていますが、「黒」については縁起が悪いとして「紫」で代用されることが多いようです。

こいのぼりの一番上に飾る吹き流しの五色も、同様に中国の五行説に由来しているそうですよ。
五行は経絡治療の基礎理論でもあって、興味深いですね。

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