ニチニチソウ・キョウチクトウ
2023/10/11
写真はこの夏に植えたニチニチソウ (夏花壇 ニチニチソウ) ですが、まだ立派に咲いています。
本当に長持ちの花ですね。7月からずっと、奥田鍼灸院の入口を彩ってくれています。
ニチニチソウの漢方としての効能は、以前にご紹介しましたが(日日草(ニチニチソウ))
毒性があるので注意が必要です。
それというのも、日日草はキョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。
キョウチクトウ(夾竹桃)といえば、強い有毒植物として認識されています。
白や赤をはじめ花色にバリエーションがあり美しく、また乾燥や大気汚染にも耐えるので、高速道路をはじめとする道路沿いなど街路樹として各地で植えられています。
生薬で、キョウチクトウの葉や樹皮を水洗いした後に天日で乾燥させたものを、夾竹桃葉(きょうちくとうよう)といいます。
夾竹桃葉(きょうちくとうよう)は、有毒ですので一般では絶対に飲用してはいけません。
民間療法では、打撲への薬効:打撲の腫れや痛みには、煎じた液で患部を洗うことがあります、強心作用・利尿作用が知られますが、素人療法として使用するのは非常に危険です。
毒性は葉が最も強く(有毒成分:オレアンドリンなど)飲用すると心臓発作や下痢、嘔吐、激しい痙攣(けいれん)、呼吸麻痺(まひ)などが起こります。過去には枝を箸の替わりに利用して死亡した例もあるそうです。
ニチニチソウにはキョウチクトウほどの毒性はありませんが、約120種ものアルカロイドが含まれており、生の食用は危険です。嘔吐や下痢程度では済まない場合もあるようで、中枢神経刺激、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺などの症状が現れることがあり、注意が必要です。
可憐でかわいい花ですが、くれぐれも目で楽しむだけにしましょう。