奥田鍼灸院

梅雨入りは「水邪・湿邪」にご注意

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梅雨入りは「水邪・湿邪」にご注意

梅雨入りは「水邪・湿邪」にご注意

2020/06/12

梅雨前線が見られ、ここ数日大阪は雨続き。梅雨入りですね。

6月10日は「入梅」。農作業や暮らしの大切な目安とされていた雑節のひとつです。
梅雨入りと同じくして、梅の実が薄黄色に色づく頃。梅雨という言葉は、梅の実が熟す頃の雨という意味です。黴(カビ)が生えやすい季節なので、「黴雨(ばいう)」とも書くようですね。

植物にとっては恵みの雨と良い季節ですが、私たち人間にとっては、いろいろな病気が発症しやすくなる季節です。私たちの体は多くの水分で成り立っているので、外気の湿度が高くなると、水を処理する機能が低下している人は、体調が悪くなります。梅雨は汗と湿度に注意です。

しかし、体調不良を訴えるのは体の機能が弱っている人に限りません。
梅雨どきは、どんな人でも体の中の水分を発散させにくくなります

いわゆる漢方でいわれている「水邪」がたまりやすい時期で、免疫力が低下しやすい状態。
このため梅雨の時期には、独特の体の不調を訴える人が多いのです

具体的な症状をあげると、リウマチ、神経痛、体のだるさ(倦怠感)、食欲不振、下痢、むくみ、喘息(ぜんそく)、皮膚病(アトピー・水虫)など。

梅雨どきに症状を悪化しやすい人は、日頃から胃腸の機能が弱く、冷え症で少食ぎみだけども水太りしやすく、汗をよくかき、また肝機能が悪く、いつも疲れやすい人に多く見られるようです。

経絡治療では、この時期は特に消化器系統を司る脾像と胃の経絡を重視して治療します。
また当院で行っている夢分流腹部打鍼術は胃腸を整え水邪を取り除くことに優れているので積極的に使用するようにしています。

アトピー性皮膚炎が梅雨の時期に悪化するのは、カビ・ダニ・ハウスダストといった住環境に起因するものです。現代の高気密住宅では、原因物質が繁殖しやすくなっており、また湿度が高い梅雨の時期はさらに条件が整ってしまいます

こまめに掃除機をかけ、原因となるものを家の中に残さないのが大切です。掃除機から出る排気にもハウスダストが含まれることもあるので、窓を開けて掃除するのが良いでしょう。
換気を徹底して行うことは、原因物質の繁殖抑制につながります。

発汗は大切な生理機能です。汗の中には保湿成分や抗菌成分があるので、体の恒常性を維持するためにも健康的な汗をしっかりかくことは大事です。
一方で、汗はかゆみの増悪因子となり得ます。汗でかゆみを感じる場合には、タオル等でこまめに汗を拭き、可能であれば水等で洗いましょう。

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