東洋はり医学会なみはや支部 3月例会報告
2016/04/01
3月27日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
● 臨床雑話
1 書籍紹介 奥田
「身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生」 斎藤 孝 (著)
身体感覚としての身体の中心軸を再生させるというコンセプトで書かれた本書は、私
が身体論に目覚めたきっかけを作ってくれた大事な一冊です。
鍼灸の場合でも、自分の中にしっかりとした中心軸を持つことが大事なことだと考え
ています。
2 伝えることの重要性 奥田
経絡治療を、どのようにして一般の方に伝えてゆけば良いのかを、最近の経験からお
話ししました。
3 気と血へのアプローチ 坂本
気とは働きのみで形が無いもの、血とは気の働きで実際に形になって表れているもの
を指します。
経絡治療では、この気と血に対して、それぞれに施術方法があります。
気功療法との比較で経絡治療の優秀性をおお話ししていただきました。
● 3分間スピーチ 林
東洋医学の古典には、人が死亡する前に打つ脈の状態を七死の脈として7種類の脈状
が書かれています。
今回、実際に亡くなられた方の亡くなる前の脈を観察した経験をお話ししていただき
ました。
● 基礎講義 治療法則 奥田
先月に続き「難経69難」の治療法則です。
大事な所なのでゆっくり時間をかけて学びたいと思います。
● 経絡治療実践講座 胃腸疾患 奥田
胃腸は言うまでも無く、食べ物を消化吸収して、栄養分を取り込み、身体を形成して
活動する源です。
東洋医学では、脾胃と言いますが、五行では土に属します。
土の働きは、そこから万物を生み出すことです。
健康を取り戻し病を治すには、まず脾胃を整えることが大事です。
● 補瀉チェックポイント 酒見
今年の支部のテーマは、基本刺鍼技術の徹底です。
補瀉チェックポイントは、そのために作製した手引き書のような資料です。
● 実技修練 基本刺鍼・小里方式 坂本
今回の実技の時間では、タイマーを使って各パートをタイムリミットを設けて行って
みました。
時間が間延びすること無く、ある程度の緊張感をもってできたように感じました。
次回の支部会は4月17日(日)です。