認知症に音楽療法が有効
2016/02/12
認知症の治療に音楽が有効なんですね。
NHK朝のニュースで音楽療法について取り上げていました。
その人にとって思い出の深い歌・音楽を聴かせたり歌ったりすると、それに関連し
た記憶が復活するということです。
歌は記憶だけでなく、その歌を聴いていた頃の感情ともリンクしていて、大脳辺縁系
のような脳の深い部分に働きかけるんだと思います。
認知症で失われた、その人の世界が歌によって取り戻せるってすばらしいです。
また歌を歌うという行為は、複雑な仕事を複数同時に脳に行わせることになって、
脳の活性化血流が活発になる脳には適度な負荷をかけることが認知症の予防にも有効
でしょう。
音楽好きの者にとって、歌がそんな力を持っているということは納得できるし、格別
目新しいことではないように思えますが、医療機関で実際に応用されていて、今後そ
の分野が広がってゆくというのがニュースなんですね。
私の好きなテレビ番組にEテレの「ミュージック・ポートレイト」というのがあり
ます。
ヒロ寺平さんのナレーションで、ジャンルが違う二人が、自分の人生に関わる10曲
の歌を持ち寄って、人生と歌について語り合うというものです。
持ち寄る歌も、本当に人それぞれで、その人なりの個性があって考え深いです。
自分にとっての10曲は何かなぁと考えるのも楽しいです。
10曲目は、人生最後に聴きたい曲です。
歌と記憶についてのお話でしたが、私は音そのものにもいろんな働き、たとえば癒
やしの効果があると思っています。
協会や寺院で鳴らされる鐘の音や小鳥のさえずりや川のせせらぎの水音、それらの音
の響きそのものに癒やしの力が備わっているように思えます。
音の響きは、それ自体空気の波動です。光も波動ですし、量子物理学では物質も振
動しているということになってます。
この世界・宇宙全体も震動しているということでしょう。