現在のコロナ後遺症傾向
2024/11/26
寒さが日に日に増してきて、紅葉が見頃になってきましたね。
空気も乾燥してきて、澄み渡った空に紅・黄色が映えることでしょうね。
乾燥してくると気になってくるのが感染症ですが、つい先日コロナ後遺症の方が来院されました。
このブログの「コロナ後遺症は迷走神経の損傷」という記事を読まれて、こちらに来ようと決められたみたいです。ポリヴェーガル理論のことも読んでくれたようで嬉しい限りです。
コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)としては
・咳や痰
・倦怠感、息切れ
・頭痛、発熱
・味覚障害、嗅覚障害などです。
最も多い症状は倦怠感で、40% ほどの方にみられるとのこと。
世界の関心も薄れる中、約3人に1人が長期化する後遺症に悩まされていると、厚生労働省の報告書にありました。
英米の研究によれば、コロナ後遺症患者は症状が長引けば長引くほど、完全な回復の可能性が低くなることが分かってきました。
回復可能性が高いのは感染後の最初の6ヵ月間。初期症状が軽く済んだ患者さんの方が回復しやすい一方で、症状が6ヵ月~2年ほど続くと完全回復の可能性は低下するようです。
脳の広い範囲で神経炎症が起き、たんぱく質、アミロイドβの蓄積を促進したり、ウイルスが脳細胞を融合させ正常に機能しなくなったりすることが考えられるからです。
迷走神経の損傷がコロナ後遺症の主因と言うのはとても納得できます。
以前からコロナ後遺症の患者さんのほぼ全員が、前頸部のきつい凝りがあり特徴的だと思っていました。
ポリヴェーガル理論でも度々登場しました「腹側迷走神経」鍼灸によるメンタル治療では、腹側迷走神経複合体を元気にして、交感神経の高ぶりを下げる手技になります。
コロナ後遺症の方は鍼灸治療がよく効くと思います。