「無量寿灸」「無量寺灸」
2024/11/07
暦の上では今日から「立冬」です。
木枯らし一号が吹くとかで、ひんやり北風の一日になりました。
寒暖差で体調を崩さないよう、身体を労わってくださいね。
涼しくなってくるとお灸が心地良いものです。
天王寺区には灸で知られている寺院がいくつかあります。
生玉前町の寺院で「無量寿灸」と掲げられている光正寺さん。元々、上本町の遍照庵で施されていたものを受け継いだのだそうです。
大阪上本町には本家「無量寺灸」と大きく看板が立つ赤壁寺など、現在でもお灸をすえてくれるお寺さんがあります。
どちらのお寺も「灸すえ日」という日があり、毎月特定の数字が付く日に数日行っているようです。
そしてどちらも「家伝の灸」ですね。
東京の弘法の灸やほうらく灸、富士の灸、静岡の桜井戸面庁の灸などが有名で、家伝の灸は全国各地にあります。
世間一般的な鍼灸院のお灸施術とは異なり、昔ながらの【やいと】です。
熱いし灸痕が残りますが、これは「打濃灸」です。
強い熱刺激によって皮膚にわざと火傷をさせて、化膿させ(膿を出させ)白血球を増やすことで自然治癒力を高めるというものです。
案外、こちらのお寺には鍼灸師がよく参るのだと聞きました。
機会があれば、いちど施術を受けてみたいものです。