ぐっすり眠れると免疫力も上がります
2024/10/23
10月も中旬からずいぶんと涼しくなり、過ごしやすい気候になりましたね。
ようやく秋らしくなってきました。
そんな季節の変わり目といえば様々な不調が出てきやすいですが、春とともに秋口は「睡眠」に悩む方が多いです。
不眠のタイプもあれば、どれだけ寝ても眠いという過眠のタイプまで、不調の出方は人それぞれです。
・寝つけない(入眠困難)
・睡眠を維持できない(中途覚醒)
・思っていたよりも早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
・慢性的に回復感のない、ダラダラと質の良くない睡眠が続く(熟眠障害)
東洋医学では身体の陰陽の気のアンバランスとしてとらえ、治療しています。
自律神経の乱れによる不眠では多くの場合、陰気の弱りから相対的に陽気の方が昂ぶり、熱となって頭部に停滞する(気が上がっている)ことで、眠れない状態になっています。交感神経優位ですね。
施術では、肝と腎の陰気を増やし、上半身に停滞している陽気による熱を冷まして、気を引き下げるように治療します。
しかし、不眠にも色々なタイプがあるので、交感神経を鎮めるのみに捉われてもいけません。
副交感神経だけに限らず、交感神経の働きが悪くなっても、眠りの質が低下するということです。
「眠る」のは「起きる」のと連動しています。気持ちよく眠りにつけたとしても、目覚めがよくなければ快眠とはいえません。
不眠の方の自律神経の状態をみると、交感神経の働きも悪くなっていることが多いのです。
基本的な考え方としては、交感神経・副交感神経の「両方」の働きを高めることが必要です。
自分で出来るケアとしては、運動・入浴などで身体を温めることと、タンパク質をしっかり摂取することですね。
高タンパク食は、より良い睡眠を促進するという研究結果があります。タンパク質を多く摂取することで身体のインスリンを変え、アミノ酸を循環させるというものです。
アミノ酸は睡眠に影響を与えるセロトニンとメラトニンの両方に関係しております。「トリプトファン」「グリシン」「GABA(ギャバ)」の3つは、快眠のためには特に必要な成分です。自律神経のバランスを整えるためにも必要ですね。
もちろん、腎臓に負担をかけるほどの高タンパク食を目指す必要はありませんが、丼やパスタ系のいわゆる「一点もの」の食事が多い方は、プラスアルファで玉子や豆などを副菜やトッピングで加えてあげるといいと思いますよ。