めまい・耳鳴り
2024/05/29
めまいや耳鳴りは、当院でも良く扱う症状です。
経絡治療で肝経あるいは腎経の経絡の調整をします。
東洋医学では病因を外因と内因に分けています。
外因は自然環境からの悪影響です。
春は「風邪」の病因が強くなるのですが、この「風」は吹く風ではなくて、現代医学的には気圧の変化を指しています。
台風などもそうですが、今の時期は気圧の変化が大きいですよね。
これが耳を通して身体に影響して自律神経を乱します。いわゆる五月病の原因にも関連しています。
めまい・耳鳴りの原因はこの気圧変化にあります。
そして頚の凝りが直接的に影響しています。
耳鳴り・ふらつき・めまいを主訴とする患者さん(40代女性)も、例によって左側頚部の緊張がとても強くみられました。
舌咽神経も三叉神経同様に腹側迷走神経複合体を構成する脳神経の一つです。
脳神経の関わりよりも、頚の緊張が症状に対しての直接的な関わりが強いのかなぁと
思い施術しました。
別の患者さん(30代男性)でも、コロナ後遺症で平衡感覚がおかしくなる程のめまいの強さを訴える方がおられました。自分がどこを見ているのかわからなくなるそうです。こちらの方は左前頸部の痛みに悩まされていました。
これまでに診てきたコロナ後遺症の方も、ほぼ全員が前頸部のきつい凝りがあり特徴的だと思っていましたが、これは迷走神経の炎症性損傷が主因です。
経絡治療では、根本原因である経絡の気血のアンバランスを整えることによって、症状を起こす身体の仕組みから治療してゆきます。