春の肝気と咳と梅核気
2024/03/01
ちょうど私の周りでも、このごろ渇いた咳がよく出たり咳払いが多い、といった症状の方がおられます。
このブログを読んでくれている方にはピンとくるかもしれませんね。春先は、肝気の季節です。
何度も言い過ぎかもしれませんが、調子を崩しやすい時期なんですよ。
喉の詰まりは、東洋医学では喉の部分の気の滞りが主な原因ととらえ「梅核気(ばいかくき) 」といいます。
ホームページのメニューに【自律神経失調症】→【梅核気】ページがあるので、気になる方は一度ご覧ください。
自律神経から診ると、副交感神経である腹側迷走神経の働きが低下している状態です。
腹側迷走神経は脳から起こり頚肩部咽喉部に分布して心臓と気管支を支配しています。
梅核気も二通りあって、ストレスが強く気滞を生じているタイプと頚方の凝りストレートネックが主な原因で気滞を起こしているのがあるように思います。
喉の異常感を訴えておられる方の多くが、お仕事や人間関係で常にストレスを抱えておられます。
また頚肩部の筋肉にかなり強い緊張があり、いわゆる「ストレートネック」状態の方が多いです。
慢性上咽頭炎は頚の凝りを取ると治る、と言う治療家がいます。
上咽頭炎は喉・鼻の症状以外に、頭痛や耳の症状などいろんなものの原因になります。
特質するのは、同じく頚から肩にかけての強い凝りです。
上咽頭炎も梅核気も、頚の凝りを取ることが大事ですね。特に右上に気が偏りやすい傾向があります。スマホやマウス使用も原因なんでしょうか。
春先は出会いと別れの季節でもあります。ストレス緩和を心がけて、出来るだけ足を温めてあげるようにしてください。
肝の経絡は足元からですので、冷えないよう足元を温めることも大事です。
足裏の刺激もいいですよ。青竹踏みやゴルフボールで、血流アップ。ポカポカ足で暖かい春を待ちましょう。