「DHEA」(2)
2023/03/28
前回に続いて「DHEA」のお話です。
ストレスに対抗するための抗ストレスホルモンには、「DHEA」と「コルチゾール」の2つのホルモンがあります。それぞれはセットで働き、どちらも大切な役目を果たしています。
ストレス状態になると、まずコルチゾールが低血圧・低血糖を防ぐため血圧および血糖を上げ、ストレスから身を守ろうとします。
しかし、そのコルチゾールが今度は大量に分泌されてしまうと活性酸素が発生し、老化を早めてしまいます。
そこで、身体の酸化を防ぐ働きをするのが「DHEA」です。
DHEAには抗糖尿病作用、免疫力を高める作用、寿命延長作用、発癌の抑制作用、筋力を維持する作用などがあることから、『若返りホルモン』とも呼ばれているそうですよ。
事実、40~50歳以降にあらわれるさまざまな生活習慣病に対抗するホルモンとして、抗加齢医療にピッタリの治療薬とも考えられています。
DHEAの効用としては、更年期障害の諸症状(特にホットフラッシュ)、気分の落ち込み、無気力症状の改善、著しい倦怠感・疲労感・無気力症状の改善、ダイエット効果(食欲抑制)、うつなどが挙げられます。
ストレスによる不調を軽減するためには、生活習慣の見直しがまず大事です。
DHEAの分泌量を増やすには、抗酸化作用のある食材 … 栄養素でいいますと、ビタミンA・C・E、ポリフェノール類、ミネラル類や、リコピン、カテキン、カロチン(カロテノイド)などですね。 これらを含む色鮮やかな緑黄色野菜 トマトやブロッコリー、ぶどうや緑茶などを積極的に摂ると良いかと思います。
鍼灸によるメンタル治療では、腹側迷走神経の働きを活発にしてス