「DHEA」
2023/03/20
先週末は長居公園の中を走ってきました。
だいぶ暖かくなってきているのでちょっと動けば汗ばむぐらい。運動には良い季節になりましたね。
運動習慣も大事ですが、毎日の食事内容も 心身ともに健康な身体づくりには大事です。
今日は「DHEA」を紹介したいと思います。
「DHA」なら耳馴染みのある言葉かと思いますが、ドコサヘキサエン酸(体内で合成できない不飽和脂肪酸のひとつ)とは全く別物。
「DHEA」は、「デヒドロエピアンドロステロン」というヒトの体内に存在するホルモンの略称で、副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種です。男性ホルモンに似た作用(細胞同化作用により体の筋肉を増やし、脂肪を減らす働きなど)があります。
「テストステロン」なら聞いたことがある!という方も多いと思います。
DHEAはアンドロゲン活性(アンドロゲンは男性ホルモン[雄性ホルモンともいう]の総称)としてはテストステロンの約5%。
主に体内の副腎皮質で分泌されますが、分泌量は思春期に急激に高まり20代でピークを迎え、その後は急激に分泌量が減少、40代では半分ほどになってしまいます。
そのため、アメリカではDHEAサプリメントが販売されていますが、DHEAアレルギー体質の人はもちろんのこと、乳癌・前立腺癌・卵巣癌患者の方もガンの進行を早める恐れがあるため摂取禁忌といわれています。 また妊娠している女性の摂取も推奨できません。
ストレスに対抗するための抗ストレスホルモンには、DHEAとコルチゾールがあります。2つのホルモンはそれぞれセットで働き、どちらも大切な役目を果たしています。
ストレス状態になると、まずコルチゾールが低血圧・低血糖を防ぐため血圧および血糖を上げ、ストレスから身を守ろうとします。
しかし、そのコルチゾールが今度は大量に分泌されてしまうと活性酸素が発生し、老化を早めてしまいます。
今回も話が長くなってしまいそうなので、続きは後編にしますね。