快眠は「眠る」と「起きる」が大事
2022/07/01
前回、迷走神経と睡眠について書きましたが、「眠る」ことは「起きる」ことと連動しています。
気持ちよく入眠できても目覚めがよくなければ、「快眠」とはいえません。
副交感神経だけに限らず、交感神経の働きが悪くなっても、眠りの質が低下するということです。
不眠の方の自律神経の状態をみると、交感神経の働きも悪くなっていることが多いのです。
基本的な考え方としては、交感神経・副交感神経の「両方」の働きを高めることが必要です。
東洋医学では、睡眠のトラブルを肝の異常としてとらえます。
肝は血を司るとし、全身の血液の流れを肝がコントロールしています。
夜になって眠るときには、全身の血液の多くが肝に戻って貯蔵されます。このとき、肝に十分に血液が戻らない状態になると、寝付きが悪くなったり眠りが浅くなったりと、睡眠のトラブルを引き起こします。
また肝の気血不足や、肝気亢進なども睡眠障害の原因となります。
経絡治療では、この肝に関わる経絡を調整することによって身体を眠れる状態に持っていきます。
そういえば、ヤクルト1000という商品が激売れしているそうです。睡眠の質の向上などに効果があると謳われ、CMの宣伝効果もあるでしょうが、ご意見番マツコ・デラックスさんなどもオススメしているのが大きいかもしれませんね。
それほどまでに、世の中は眠りに悩む睡眠難民が増加しているということですね。