「完全呼吸法」

今回は、東洋はり医学会 なみはや支部の年間テーマで取り上げた「完全呼吸法」についてご紹介したいと思います。ヨガで使う基本の呼吸法です。
患者さまにも勧めており、治療時もゆったりとした深い呼吸にすることで治療効果が高まる狙いがあります。

☆★☆★☆★☆ 完全呼吸法のやり方 ☆★☆★☆★☆

姿勢は立位・坐位・臥位(仰向け寝)、どれでも良いです。
※臥位の時は膝を立てて腹部を緩めた状態ですると良いです。

１．まずは、今気道にある息をすべて吐ききります。
ゆっくり静かに吐いてください。

２．吐き終わったら、鼻からゆっくり吸い始めます。（吸気）
最初は腹部から。おへそが前に突き出るような感じでお腹全体を膨らませるようにします。
次に胸郭。下部、中部そして最後は鎖骨部分まで息が入るようにします。
大きな風船をふくらませるように少しずつ空気を取り込みましょう。

※ 胸郭が広がるのがわかりにくい場合は、両手の平を胸郭や鎖骨の部分に当てて、胸郭が広がっているのを確認してください。

これを4秒ぐらいで行ってください。次に2秒程度、息を止めてキープします。

３．呼気を始めます。呼気は鼻からでも口からでもどちらでもかまいません。
息を吐くときは、鎖骨・胸郭中部・胸郭下部、そして腹部と順に降ろしていきます。
上から順に力を抜いて息を吐いてゆきます。
腹部は、おへそが腰椎の方に近づくように腹部を凹まして吐きます。
この時は腹筋を使って腹部全体を引き締めます。これを8秒ぐらいで行ってください。

呼気吸気ともに力みが無いように自然に行います。
吐き終わったら、また吸気に戻って繰り返してください。

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