浮き足立つ? 冷えと「浮き指」(前編)
2018/12/14
12月に入っても暖かい日が続き、本当に今年は暖冬だと思っていましたが、このところ急に冷え込みが厳しくなってきましたね。
今回は、冷えと関係のある「浮き指」を取り上げてみます。
そもそも、「浮き指」って、「浮き足」とは違うのでしょうか?
「浮き足」:言葉的には【浮き足立つ(恐れ・不安で落ち着かない様子を表す慣用句)】の意ですが、相撲などで見られる踵をあげてつま先立ちで立っている状態を、浮き足と言うようです。
「浮き指」は、足と指だけの違い・・かと思いきや、異なるポーズになります。
足の指が地に着いていない状態を「浮き指」と言います。踵は地に着き、足の指が浮いている状態です。なので、「浮き足」と「浮き指」は言葉こそ似ていますが、意味は全く違います。
実は、多くの方がなっている「浮き指」(男性も多いようですが、女性の8割は「浮き指」になっているそうです)。気が付いている人はどれくらいでしょうか?
もちろん浮き指であっても、何事もなく日常生活を送っている人はたくさんいます。
しかし、この浮き指が原因と思われる症状で、足の痛みや疲れ、むくみ・冷え、などで悩んでいる人が多いことも事実です。
そして、大きな問題は、自分が「浮き指」である、ということを意識できていないことなのです。あ
「浮き指」は特段、自覚症状のないもので、指摘されてはじめて「そういえば、指が着いていないかな?」と意識する人がほとんどです。
まずは、その場に立って、自分の足の「指」が地面にしっかりと着いているか。確認してみてください。
「浮き指」であると、歩くときに足の指(特に親指)で地面を蹴らず、母趾球(ぼしきゅう)付近で地面を蹴ってしまいます。
そのため、母趾球(ぼしきゅう)や横アーチ上の角質が硬くなり、タコができやすくなります。
タコができると痛むため、硬くなったタコ(角質)を削る、フットケアをされる方もいるでしょう。もちろん、角質を削ること自体は悪いことではないと思いますが、根本的原因を改善していないため、また同じところに何度も繰り返しタコができてしまいます。
さらに、足の指が浮いている人は、歩く時や走る時も足の指を使えていない人がほとんどです。
なので、しっかりと地面を蹴ることができず、無駄な筋力を使い、疲れやすくなってしまいます。
ふくらはぎの疲労感が強い方は、足の指を使っていないかもしれません。
少し長くなりそうなので、続きはまた後編で。もう少し掘り下げてお話します。