妊娠中に発症した顔面神経麻痺
2015/09/10
◇女性27歳◇
第一子出産直前に左耳から顔にかけての部分に帯状疱疹を発症し、その後顔面に麻痺が残ってしまった。来院時は発症から半年以上経過しており顔面神経麻痺でも難治性とされているハント症候群でした。経絡治療による全身調整に顔面部を流れる手足の経絡の気血の流れを良くする目的で施術し麻痺している部分には接触するだけの軽微な鍼施術を行い、合わせて顔面筋の簡単な運動を指導させていただきました。
週に1度の感覚で一年間治療を続けた所運動麻痺は少し残っているものの、外見上はほとんどわからない程度に回復しました。当初あった耳の周りと頬の鈍痛も消えて、水を口に含んでも漏れなくなりました。
顔面神経麻痺は鍼灸が奏効する症状の一つですが、できるだけ発症からすぐの治療開始が望まれます。
今回の場合、半年以上経過してからの施術でしたが、経絡治療と積極的で熱心なリハビリ運動のおかげで良い結果につながったと思います。