キンモクセイ(金木犀)
2023/11/21
先日、そういえば今年はキンモクセイが咲いていないと投稿したのですが、秋を通り越して急激に冬がやってきたような、そんな週末の寒さでしたね。
今週末も冷え込むそうです。空気が乾燥していますから、風邪やウイルス感染には気をつけましょうね。
近くを通るとふいに香ってくる甘い香りがすることで、金木犀が咲いていることに気がつく…
咲いているその姿より先に香りで気づかれるほど甘く豊かな芳香が特徴の金木犀。
沈丁花(ジンチョウゲ)と香りはよく似ていますが、沈丁花は春先。
金木犀は秋の訪れの象徴なんですね。秋が深まるとともに、匂いが独特な銀杏(イチョウ)にとってかわるのですが。
金木犀の香りはリラックス効果が高く、不安感やイライラを鎮めてくれるそうです。
花の香りはやさしく、心を落ち着かせてくれます。
中国は原産地で、中国ではモクセイの花を「桂花(けいか)」と呼びます。
「桂花陳酒」でわかる方も多いでしょうか。金木犀の花を白ワインに3年ほど漬けこみ、熟成させたお酒です。
桂花陳酒はシロップのように甘く芳醇な味わいが特徴で、とても華やかで甘い匂いと風味を楽しめます。カクテルにも使用されたり、女性が飲みやすいお酒の一種です。古くは、あの楊貴妃が好んで飲んでいたと伝えられています。
金木犀の名前の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の皮に似ていて、金色の花を咲かせることからきています。いつ頃から金木犀と呼ばれたのかはわかりませんが、だいぶ昔のことでしょう。サイをどこで見たのかなぁと不思議でもあります。