「奇経鍼」
2023/11/11
水曜日から、暦の上では立冬です。
とはいえ日中は夏日のようなときもありますが、週末から急に涼しくなりました。
冬の訪れですね。
気温が低くなると、どうもあちこちに痛みが出てくる…という方がおられます。
先日から「奇経鍼」を打鍼として使ってみることの追試をしていますが、これが痛みに関してなかなか効果的なのです。
奇経鍼は滋賀漢方はり医会の二木先生の考案した鍼で、銅製の少し太めで短い【てい鍼】です。持ち心地の良い鍼です。
チタンとの比較が必要ですが、銅は熱を漏らす働きが強いとされていて興味深いです。
この奇経鍼、血を動かす手法にかなり有効な感じがしています。ナソやムノで使用しています。胸鎖乳突筋や斜角筋、腰部の腰方形筋の緊張に、やや圧を加えて施術すると、よく緩みます。
なみはや支部員に教えてもらった「奇経鍼による打鍼術」も、その効果を自ら経験できて良かったです。ナソやムノ治療にも使えます。
現在追試中ですが、血の変動に対して打鍼は可能性を開いてくれると考えています。接触鍼の治療範囲が広がるのではないでしょうか。