アイスクリーム頭痛
2023/09/06
台風が近づき、蒸し暑い日が続いています。まだまだ暑さが残りますね。
これだけ気温が高いと、つい冷たいものが欲しくなります。
かき氷は、日本の夏の風物詩。
最近だと変わり種かき氷などもあって年中楽しめるようですが、かき氷は夏の季語で「夏氷(なつごおり)」ともいいます。
アイスクリーム、キンキンに冷えたビールなんか最高ですよね。
(身体を冷やすのは良くないですが…適量?に)
でも、この冷え冷え~ 食べると頭痛が出るため、苦手な人もいます。
「アイスクリーム頭痛」と言われますが、これは通称ではなくちゃんと医学的な正式名称で国際頭痛学会では「寒冷刺激による頭痛」に分類されます。
なぜ頭痛が起こるか、正確な理由は実証されていませんが、諸説あります。
1.「三叉神経からの誤伝達」説
よく冷えたものが、口の奥の粘膜を冷やすと、神経は口だけでなく鼻やノドの奥も冷えたと認識します。
急激な冷たさ=刺激が強すぎるため、三叉神経から脳に伝達が伝わる際に「冷たい」を「痛い」と伝達、更にその情報を こめかみに誤って伝えてしまう、というわけです。
三叉神経は脳から直接伸びる神経の中では最も太い神経で、顔面の痛い、冷たい、熱いなどの感覚を脳に伝える役割を持っています。
2.「血管の拡張による痛み」説
冷たくなった口内を温めようとして、血管の拡張はノドの奥だけでなく、頭皮にある血管も同時に広がり温かい血液を流し込みます。
血液量を増やすために脳の血管が拡張し、一時的に軽い炎症が起こる、というわけです。
頭皮の動脈が急激に拡張すると、特に強い痛みを感じます。そのため、こめかみや頭が痛くなるのです。
このような動脈が急激に拡張することによって起こる頭痛は他にもあって、一般的に片頭痛と呼ばれています。
ただ、片頭痛は薬や治療が必要ですが、アイスクリーム頭痛は少し我慢すれば治りますよ。
対処法としては、おでこやこめかみを冷やすと早く治ることが多いです。
ちなみに、大抵のアイスクリームとかき氷では、アイスクリームの方が温度は低いそうです。
アイスクリームに含まれる脂肪分が口内を冷やす効率を悪くするため、アイスクリームよりかき氷の方が食べた時に冷たさを感じやすいのだそうですよ。
美味しいですが、くれぐれも食べ過ぎて身体を冷やさないよう、注意しましょう。