奥田鍼灸院

ポリヴェーガル理論[2]

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ポリヴェーガル理論[2]

ポリヴェーガル理論[2]

2022/01/28

ポリヴェーガル理論、なかなか興味深く面白いです。
今2冊の本を予約しています。
まだまだ勉強中なので、これからもっと知識を増やしていきたいと思います。

前回の記事で、ポリヴェーガル理論は
①交感神経
②副交感神経系(背側迷走神経)
③副交感神経系(腹側迷走神経)
の三つの神経系があると考える、新しい自律神経のとらえ方という話をしました。

この三系統にはそれぞれ働きの違いがあり、生命の維持と外的に対する防衛システムとしての働きがあります。ポリヴェーガル理論では、自律神経を外的要因やストレスから自らの心身を守る防衛システムとして位置づけています。

ふだんの健康な状態では、③の腹側迷走神経複合体が中心になって働いています。

◆ふだんの健康な状態◆
思考:ゆったり
感情:安定している
顔の表情:おだやか
発声:抑揚があり、感じの良いトーン
聴覚:正常で、人の声をしっかりと聞き取ることができる
心臓:鼓動は正常
呼吸:静かで楽、深い状態

生体に対して外的あるいはストレスが加えられると、まずはこの腹側迷走神経複合体が対応します。

そして腹側迷走神経複合体が十分にストレスに対して対応できなくなると、これに変わって①の交感神経系が対応し、ストレスに対して戦うか、あるいは逃げるように心身を変化させます。
多動化の状態です。

さらに進んで交感神経でも対応が難しくなると、終いに最も原始的な神経系である②の背側迷走神経が働き、生命を守るために心身を無動化(シャットダウン)した状態になります。

これら一連の流れは、無意識に身体がそのストレスの程度を察知して、自動的に切り替わってゆきます。
③副交感神経系(腹側迷走神経) → ①交感神経 → ②副交感神経系(背側迷走神経)

鍼灸治療でも、施術後に患者さんの脈が落ち着いて息が深くなるのは、腹側迷走神経複合体によって起こっている現象です。
普段している治療も、ポリヴェーガル理論を通してみると、また見え方が変わってきますね。

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