浮き足立つ? 冷えと「浮き指」(後編)
2018/12/25
「浮き足」と「浮き指」の違いについては 前編 のとおりですが、足の指が浮いている、とは、一体どのようにしてわかるでしょうか?
両足でしっかり立った状態で、足の指と床との間に紙が入るかどうか、誰かにお願いをできれば一発でわかるかと思います。
一人ではなかなか確認できないので、下記の症状を参考にしてみてください。
・特に運動をしたわけでもないのに、足がダルい。
・腰痛や肩こりがする。
・太ももの前側が太い、もしくは張っている。
・お尻が垂れてきた。
・膝に違和感がある。
・足にタコ・角質や、水ぶくれがすぐできる。
・扁平足、または外反母趾である。
・足の指が痛い。
私も治療の際は、浮き指はチェックしています。足の第2(人さし指)から第4指(薬指)にかけて浮いている人が多いです。これは胃経と言って消化器に関わる所です。
5本の指、すべてが地面に着いているか判断できないときは、足にできたタコの場所をチェックしてみましょう。足の甲の部分、または足の指の付け根にタコができている人は、浮き指が多いようです。
足の甲は、指が浮くことで、靴の上部に足が当たるため、タコができます。
足の指の付け根は、指を浮かして歩くことで、上げている部分が発達して皮膚が分厚くなってしまいます。
「浮き指」の根本的な原因を改善するには、シンプルに《しっかり足の指を使う》ことです。
足の指を使うことで、母趾球や横アーチ上で地面を蹴ることがなくなり、負担がかからなくなることで、皮膚の防御反応である角質の硬化が減るのです。
さらに、足の指でしっかり地面を蹴るようになると、タコができにくくなるだけでなく、美しく効率良く歩くことが出来るようになります。
足裏のアーチ(土踏まず)も動くようになるので、土踏まずの活性化にもつながります。
土踏まずが動かないことで負担をかけていた、ふくらはぎの負担も大きく減ります。
足の指を使うということを心がけるだけで、身体に大きな変化をもたらします。
ぜひ、『足の指を普段から使う』ことを心がけてみてください。
自分で簡単にできる予防法があります。まずつま先の上げ下げを10回。次にかかとの上げ下げを10回。これを1日2~3セット繰り返します。指で地面をつかむような感覚で立つことを意識します。足の指でジャンケンをしたり、足の指で雑巾をつまんだりして、ふだんから足の指を動かすのも良いですね。また、靴が浮き指の原因になることもあります。つま先が細く尖っている形やヒールが高い、あるいは厚底など、足に負担がかかる靴は避けて、なるべく足先がゆったりしたタイプの靴を選ぶと良いかと思います。