東洋はり医学会なみはや支部 3月例会報告
2017/03/30
3月26日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
■午前
●臨床雑話
心身統一合気道4原則 奥田
1 臍下の一点に心を静める。
2 全身野力を完全に抜く。
3 身体各部分の重みをその最下部に置く。
4 気を出す。
心身統一合気道の4大原則は、そのまま鍼灸施術の4大原則と言っても過言ではない
と思います。
武道と鍼灸の共通点は興味深いです。
気を出すと言うのは、気功などで言われる気を放射するということではありません。
心を積極的に遣うこと。相手にしっかりと心を向けることです。
これは簡単そうに思えて、実際はとても難しいです。
コミュニケーションの一番の重要事項だと思います。
●3分間スピーチ 康
経絡治療による治験例 を紹介していただきました。
医師の勧めで鍼灸治療を希望された高齢の女性に対して継続10回の経絡治療によっ
て、当初の打撲の痛みも解消され、さらに便秘も良くなった治療例です。
●基礎講義 わかりやすい経絡治療 補助療法 奥田
●経絡治療実践講座 花粉症 奥田
今月でわかりやすい経絡治療と実践講座の両方が終了となりました。
4月からは、新たな取り組みで講義がスタートする予定です。
■午後
●座学 虚実について 酒見
虚実は経絡治療の基本中の基本であり、しっかりと理解し実地に使えるようになるこ
とが必要です。
●実技 奥田
今回も前回に引き続き基本の立ち姿勢について実習しました。
自然体で立つことは、一つの重要な技であって、繰り返しの修練が必要です。
自然体で立つことは、一言で言えば重力に逆らわないことです。
今回は、池上六朗先生の三軸修正のノウハウから重りのつり下げの実習をやってみま
した。
身体の近くで重りをぶら下げるだけで、身体の柔軟性が変化し身体を曲げやすくなっ
たり、姿勢がよくなり安定性が増すなど、実際にやってみて、その有効性を支部員各
自が実感できたように思います。
重りをぶら下げることで、どうしてそのような事が起こるのか、にわかには信じられ
ないかもしれませんが、百聞は一見にしかずです。
次回のなみはや支部例会は4月30日第五日曜です。
聴講・入会は随時受け付けています。