東洋はり医学会なみはや支部 2月例会報告
2017/03/04
2月26日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
■午前
●臨床雑話
1 書籍紹介 「荘子」奥田
東洋医学の古典である「黄帝内経」は、その思想的なバックボーンを老荘思想に置い
ています。今回紹介した「荘子」は老子の「道徳狂」とともに道(タオ)の思想の源
流です。
2 症例紹介 うつ病 奥田
最近の症例でお灸が効果的であったうつ病の症例をお話ししました。
3 突発性難聴について 坂本
突発性難聴の治療についてお話ししていただきました。タイミングを逃さず治療でき
れば好結果が期待できる疾患です。
●3分間スピーチ 吉川
五行色体表における五悪 風について
東洋医学の風について、現代医学的には気圧に関わるものであるとのお話でした。
私たちの身体は、常に自然環境の影響を受けていることを忘れてはなりません。
● 基礎講義 わかりやすい経絡治療 奥田
奇経治療について学びました。わかりやすい経絡治療も来月で終了する予定です。
●経絡治療実践講座 うつ病 奥田
うつが主な訴えで鍼灸院に来られる方が増えています。
東洋医学では、うつを気の不足・気の滞りとして治療します。
とてもシンプルにうつと言うものを観ていますが、本質的な部分では無いのかなと思
います。
■午後
●和法の解説 酒見
脈状を細かく観察して、それに対応した鍼の技術を開発してきたのが東洋はり医学
会の大きな特徴です。
●実技
●姿勢について 奥田
基本姿勢・基本の立ち方のモデルを提示させていただきました。
合気道や禅ヨーガなど、先人達の姿勢についての智恵ノウハウをいかに鍼灸施術に活
かすことができるか、興味深いテーマだと思っています。
●基本刺鍼・ナソムノ治療・小里方式 坂本 奥田
頚肩部の治療であるナソですが、この部分の解剖学的認識、頚部の関節や筋肉などの
理解も必要だと考えています。
今回は、そのような観点でナソ治療の実習を行いました。
次回の支部会は3月26日です。