ヨガのエッセンス
2013/02/08
ヨガの3要素
番場先生の「ヨーガの思想」の中で、ヨガの体位法におけるエッセンスとして詳しく
説かれています。
それは”体幹つまり背骨の前屈”と”後屈”そして”捻り”の3要素です。
すごくシンプルですが、奥深い千恵が含まれています。
番場先生は、この3つの動作と立位(二足歩行)によって、人類の進化のプロセスを
際体験することがヨガの要であるとおっしゃっています。
なんだか壮大でロマンを感じられます。
背骨を前に曲げる動作、後ろにそらす動作、左右にひねる動作によって、すべての体
位法が包含されており、複雑な様々なポーズも、この3要素の発展展開型です。
従って、このエッセンスを踏まえていれば、難しいポーズでなくても十分にヨガの目
標とする効果が出せると言うことになります。
東洋医学的に考えてみると、背骨は督脈と言う陽のエネルギーを支配する経絡であり
、その前のお腹側には任脈と言う陰のエネルギーを支配する経絡が流れています。背
骨を前後そして左右に捻ることによって、背骨は柔軟になり、陽のエネルギーと陰の
エネルギーが向流し、活発に体内を流れるようになります。
また前屈では膀胱頚と腎経が伸ばされ、後屈では胃経と脾経が、捻りでは胆経と肝経
流れが活発になります。
腎は先天のエネルギーであり、脾胃は好転のエネルギーを統括しています。
そして肝胆は、
その間にあってすべての流れを調整しています。
人が心身ともに健康であり、若々しく活動するには、背骨を柔軟にしておくことが大
事だと考えています。
背骨とそれを下で支える骨盤と股関節を柔らかくしなやかにしてゆきましょう。