肩こりと経絡治療
2009/07/12
肩こりの症状で来院される方も多いです。
また他の症状で来られた人にも、多かれ少なかれ肩こりの症状を併せ持っておられる
場合がほとんどです。
一言で肩のこりと言っても、頚が中心でこる場合、肩の上の部分、背中 肩胛骨の周
りが辛い、肩から腕にかけてこるなど千差万別です。
肩こりとともに頭痛や目の疲れ、食欲不振や吐き気、のぼせ、めまいなどの症状が合
わさっている場合も多くみられます。
また手で触れてみると、頚や肩が堅くぱんぱんに張っていることもあれば、触ってみ
ても、さほど張ってはいないのに、自覚症状はとても強い、反対に触ると肩こりが強
い状態であるにもかかわらずご自分では感じておられないなどいろいろなケースがあ
ります。
経絡治療の見方では、肩こりは単に肩や首だけのトラブルではなく、身体全体の経絡
の気血のアンバランスによって起こっているととらえています。
全身の経絡のアンバランスが、肩こりの症状として表れているのです。
また逆に、肩こりの症状を長い間放置しておくことによって、全身の気血のバランス
が崩れて、他の症状、疾病の原因となることもあります。
肩こりは、病の火種です。
未病を治す東洋医学では、この肩こりを古来から重視してきました。
経絡治療では、この根本原因である経絡の気血のアンバランスを整えることによって
肩こりを起こす身体の仕組みから治療してゆきます。
一回一回の治療では、マッサージや指圧、電気鍼のような施術を受けた時の爽快感は
少ないかもしれません。
しかし経絡治療を続けて受けていると、肩こりは軽くなり、肩がこらないこりにくい
身体になります。