タグ別アーカイブ: 自律神経失調症

自律神経の改善(AMさん 50代 女性)

思いもよらない出来事から、不安や不眠、心のざわざわ感、食欲不振等、日常生活に支障をきたすようになり、心療内科を受診しないといけないと考えていました。

そんな時、NHKでも取り上げられていましたが、鍼灸が自律神経の治療に効果があるということを聞き、奥田先生を紹介していただきました。

鍼は初めてでしたので半信半疑でしたが、まず薬を飲む事なく眠れるようになり、気持ちが落ち着いてきて、それに伴ってメンタルも生活も整ってきたことを実感しています。

誠実な先生との鍼を打ちながらのお話もお薬になっています。
わからない事があれば先生は丁寧に説明してくださいますので、安心して受ける事が出来ますよ。 続きをみる>

刺さない鍼(接触鍼)と「気の病」

なみはや支部のFacebookページで先日投稿しています「刺さない鍼」について
もう少し患者さま視点からお伝えしてみようと思います。

鍼治療と言うと、一般的には身体に差し入れる鍼をイメージする人が大多数のようです。
実際、テレビなどで鍼治療を紹介するような場面では、そのような施術風景が映し出されます。
そこから「鍼は痛い」とか「怖い」と言うマイナスイメージを持たれることが多々あります。

鍼は身体に刺入しないと効果が出ないと考えている鍼灸師が多いように感じています。
それは患者さまも同じで【鍼=刺す】ものだと考えられる方が多いです。

しかし、刺さない鍼(接触鍼)でも大きな効果が出ます。
当院でも8割近くがこの接触鍼のみで治療をしています。

東洋医学には【気の病】と【血の病】という捉え方があります。

気の病とは主に機能的、つまり働きの不具合が生じている状態を意味します。
自律神経失調症やメンタルの不調などです。

これに対して血の病とは、形態としてハッキリと現れている症状を指します。
変形性膝関節症など肉眼的にも病変がわかるような不調です。

刺さない鍼に適した症状は【気の病】の方です。
実際の臨床では、明確に【気の病】と【血の病】と2つに分けることができる場合もありますが、混在している場合も多くあります。

【気の病】を整える治療、とりわけ皮膚表面の気を整えることを目標に施術する場合、鍼は身体に刺入する必要がありません。全く刺さないわけなので痛みはありませんし、むしろ心地よい爽快感が得られるものなのです。

この事がもっと一般的に知られるようになると、鍼治療に躊躇している方にも鍼の良さを実感していただけるのではないでしょうか。
その普及こそ、私たち鍼灸師の担うところにあるのかなと思っています。

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天気痛・梅雨だる

梅雨前線が停滞し、今週から雨模様の天気予報です。
今年の大阪では、梅雨入りが例年よりも早かったですね。

梅雨時は「天気痛」や「梅雨だる」という言葉があるよう、外気の湿度が高くなるとその影響で体内の湿度が調整しづらくなり、免疫力が低下、独特の体調不調を訴える人が多いです。

いわゆる漢方での「水邪」がたまりやすい時期で、梅雨どきは、どんな人でも体の中の水分を発散させにくくなります

天気と人間の健康には密接な関係がある、と昔から言われていますが、人の身体は天気や気圧の変化でストレスを感じることがあります。

気圧が下がると耳の奥にある「内耳」にある前庭神経が興奮します。
この神経の興奮が脳の視床下部に伝わって自律神経の交感神経を緊張させ、自律神経が敏感に反応することで、脳の血管が拡張したり組織に浮腫(むくみ)が生じたりして、天気痛が起こると考えられています。

最近は製薬会社でも、この類の市販薬を宣伝していますね。多くは漢方薬が主体で「五苓散(ごれいさん)」を有効成分としているようです。
「気象病外来」を設けている病院もあるそうですね。
それだけ現代では一般的に「天気痛」が認識されつつあるということです。

鍼灸治療では、主に耳に関係の深い「腎」の経絡と、交感神経緊張に関係のある「肝」の経絡を中心に調整し、それと同時に内耳のリンパの流れを改善する目的で、頚肩部と耳周囲の緊張を緩めるように治療します。
このような治療を続けることによって、自律神経の整った身体作りになっていきます。 続きをみる>

癒されます(EAさん 30代 女性)

私は、自律神経の乱れからくる、機能性ディスペプシアとヒステリー球の治療をしてもらってます。

先生は毎回しっかりと症状の話しを聞いてくださり、とても優しいです。
鍼は全く痛くなく、お灸もじんわり温かくて気持ちがいいです。

通院して数か月たちますが、治療してもらった日と翌日はスッキリしてます。
少しずつ良くなってきているものの、まだ不調な日が多いので、引き続きお世話になります。 続きをみる>

その寝汗、大丈夫ですか?

日中の気温が上がり初夏のような日が続いたかと思えば、どうやら例年より早い梅雨入りですね。

昼間は暑いぐらいなのですが、朝晩は比較的に涼しく、この時期の布団選びは難しいです。
羽毛布団で寝て朝起きたら寝汗をかいていた、なんてこともありますよね。

外の寒暖の差に関係なくじっとしていても出てくる汗や、運動したときに流れるようにかく汗は「自汗(じかん)」
寝ている間に首回りだけかくような汗は「盗汗(とうかん)」といいます。

汗にも色々なパターンがあり、これを鑑別することで、体質など様々なことがわかります。
鑑別診断学を通して、漢方的な生理のメカニズムを学べると考えています。

通常の動きや運動によってかく汗は正常ですが、大量に汗をかく場合は気(エネルギー)の不足《気虚》、寝ているとき首回りに汗をかく場合は 体の中の水分不足《陰虚》、の状態が多いです。

寝汗でも、全身にかく汗ならば通常です。
寝る際に体温を下げるよう、体温調節のためにかく寝汗は生理的現象です。首回りや頭部にだけかく汗は、熱が上にあがってしまっている時にかきます。

盗汗は、自律神経失調症の特徴的な汗です。
身体の陰陽のバランスが崩れていることの表れで、本来は陰の力が強くなるはずの夜の時間帯に陽が強く(身体の中の陰が不足しているために)なってしまいます。=陰虚、の状態。

そして陽が強い部分は上半身のため、首回りや頭に汗をかくわけです。

盗汗は、極端に疲労していたり、うつ症状の強い人にみられます。女性は生理周期にも関係あり月経前後や更年期になりやすい方が多いです。 続きをみる>

せき・咳払いと梅核気

先日より支部会のホームページやFacebookページが整い、緊急事態宣言下で支部員同士会えない間でも、意見交換など少しずつ活動的になってきたようで嬉しく感じます。

昨日Facebookページに私の報告で投稿しています「梅核気(ばいかくき) 」について、ここでも取り上げてみます。

ご時勢的に「せき」や「せき払い」を人前でしにくい今日この頃ですが、してはならない時に限って喉の詰まりを感じる、という人がいます。コンサートや講演会など周りが静かな時ほど気になりますよね。

こうした喉の詰まりは、東洋医学では喉の部分の気の滞りが主な原因ととらえ「梅核気(ばいかくき) 」と呼んでいます。

梅核気というのは、ちょうど梅の種のような物が喉にひっかかっている、または詰まったような感じを常に感じている状態です。病院で検査をしても喉には異常は無く、飲み込みづらいなどの違和感や、喉が狭くなっていて呼吸が苦しいとか息が充分に吸えないなどの様々な訴えがみられます。

当院でも、メンタルの訴えで来院される方の多くが喉の異常を抱えておられます。
ストレスを抱えて言いたいことも言えない、我慢しがちの人に多くみられます。

梅核気が重症化すると「ヒステリー球」とも呼ばれるようになりますが、喉の詰まり感と胃の張り・痛みで来院された患者さまも、自律神経の乱れからくる機能性ディスペプシアとヒステリー球を現在治療中です。

東洋医学においては原因の一つとして肝の気が上昇して滞っている状態と考えます。
鍼灸で、肝の疏泄機能を高めて気の滞りを解消する方法を行います。

奇経の陰維脈は、その流注が天突と廉泉で喉を巡っていて、期門で肝に直接入っていることから、梅核気に対して高い効果が期待できます。

治療では、特にみぞおちの所の緊張がポイントになります。
逆流性食道炎などを含め、メンタルに問題があると「心窩満」(みぞおちの所の緊張)の状態になっています。心窩満は主に肝の病床です。これを緩めることが治療では目標になります。

「肝の疏泄(そせつ)機能」と言いますが、鍼灸治療でもこの肝気を調節して全身の気の流れを滑らかにすることで、メンタル面の症状も比較的早く軽減することができます。

当院で行っているメンタル治療は、この肝気の調整に全身の気の滞りを取る接触鍼による施術が中心ですが、腹部打鍼術で直接この部分の邪(緊張)を取るようにすることもあります。
肝の経絡は足元からですので、冷えないよう足元を温めることも大事です。 続きをみる>

開院 30年目の4月8日

奥田鍼灸院は1992年4月8日に開院し、明日で30年目を迎えます。

今年は開業して30年目に入る節目の年ということで、30周年に向けての気持ちを、少しばかり。
年初めに、支部員に向けてのメールで年頭所感のような感じで書いたのですが、いろんな面で結果が出せるようになりたいなぁと思ってます。

まずは、鍼灸の可能性について思うことがあります。
鍼灸と言えば〈痛み緩和〉の治療がメインのように思われている節があり、実際、鍼灸師でもそのように考えている人が多いです。

これまで臨床をしてきて、鍼灸の真価は自律神経系とメンタルの治療にある、私はそう思います。
私の願いは、「メンタル症状は経絡治療で癒やしてもらえる」そんな流れが生まれることです。

理論的にも、具体的な治療についても、だいぶ形が出来上がってきました。臨床でも成果が上がっています。今後はこのテーマで研鑽したいと思っております。

そして、東洋はり医学会なみはや支部の活動を通じて、身につけた経絡治療の技で社会に貢献できる人材を育てていきたいということです。

鍼灸に携わって40年になりますが、この間ずっと東洋医学に対する興味は尽きず、今なお学び続けています。盲学校に入って鍼灸に出会えたこと、そして東洋はり医学会に入れたこと、開業できたこと。鍼灸に出会えた幸せを日々感じるとともに、すべてに感謝の気持ちです。

これまでを振り返り、やはり一番大事なことは継続すること「グリッド」だと改めて実感しています。

ところで、『ありがとう浜村淳です』というラジオ番組も、明日で周年記念だそうです。
※1974年4月8日(月曜日)に放送開始
50年近く続く長寿番組は、多くの人に愛されている証ですね。

放送開始40周年イベントでは、「何が何でも50周年を迎えたい」と宣言し、毎日放送社長から直々に「この番組のパーソナリティをずっとやって欲しい」と打診され、浜村淳さん自身80代のご高齢にもかかわらず「病気になっても病室から放送したい」と応えたのだとか。

最後に、『ありがとう浜村淳です』にあやかるように、当院へ来られる方にしっかり向き合えるよう、私自らも心身の健康に努めたいと思います。まだまだこれから、ですね。 続きをみる>

自律神経改善(MMさん 50代 女性)

首と肩のコリが辛く病院へ通ってましたが、思うような効果が得られず以前から興味があった鍼治療をしてみようと思いました。

初めは針を刺すときの痛みがあるのでは?と不安でしたが全く痛くなく、心地良いなぁが第一印象でした。少し痛いくらいが体に効くという固定観念がありましたが、先生と話しているうちに心地良いがキーワードになっています。

思えばコリだけでなく不眠、冷えのぼせ、食欲不振など今では色んな不調が改善し、気持ちも前向きになっています。そして先生の穏やかな感じが心地良いですよ。 続きをみる>

腸脳相関

朝、出掛ける前、急に差し込むようなお腹の痛みに悩まされる… という方は、一定数おられます。
冬など気温が低くなると身体の冷えもあり、特にひどくなると言います。
下痢止めのCMのように、出勤前の途中、急な腹痛に困ったことはありませんか。

腸の運動は自律神経系がコントロールし、バランスが保たれています。
過度なストレスを感じると自律神経系のバランスが崩れ、腹痛や下痢が起こることがあります。
これが慢性的なものだと、過敏性腸症候群と診断される方が多いです。

起きて活動しているときは交感神経が働き、腸の働きが弱まります。
一方、休息しているときは副交感神経が働き、大腸の働きを強めます。
睡眠中は副交感神経が働き、大腸で水分が吸収されながら便が動いて、起床後に排便が起こるのが規則的なサイクルです。

ところが、大きなストレスを認識すると大脳辺縁系のような脳の深い部分に不安や緊張といった情動が発生し、脳の中心部にある自律神経系の最高中枢である視床下部に信号が送られます。

ストレスが大きければ大きいほど、その信号が過剰に伝わり視床下部がオーバーワーク状態になってしまいます。私たちの身を守るための警報のような働きをしてくれているともいえますが、これが過常に働きすぎると自律神経系のバランスが崩れてしまい、大腸の動きもバランスを崩し下痢を起こしやすくなるのです。

当院では、脉診流経絡治療を中心に「夢分流腹部打鍼術」を合わせ用いる事により、経絡と臓腑の両面から気のアンバランスを速やかに改善できるようにしています。 続きをみる>

高血圧と自律神経

11月に入り、グッと朝晩が冷えてきました。
寒くなってきますと、よく耳にするのが「(寒さで)血圧が上がる」といった話です。

高血圧とは、血圧の高い状態が続くことをいいます。
血圧が高いために体に不調が出ている、と考える場合(動脈硬化などの身体構造的な要因など)もありますが、体に不調があるために血圧が高くなっている状態の方もいます。

それは、高血圧の原因が自律神経の乱れによって引き出されている場合です。
自律神経の一番の役割は、心臓・血管・リンパ管などの循環器をコントロールすることです。
循環器症状である高血圧も現れやすい症状といえます。

自律神経の交感神経が過度に緊張することで、血管が狭くなり、高血圧になることがあります。
実際に、交感神経優位で不眠が続いていたら、一時的に最高血圧180を超えてビックリした、という30代の女性もおられました。

自律神経失調症の方には様々な症状が出てきていますので、特に意識せずとも高血圧状態になることがあります。血圧測定を心掛け、日頃のバロメーターにするのも良いかと思います。

血管は、交感神経が強く働いている時に収縮し、副交感神経が強く働いている時には拡張します。
この自律神経がバランス良く働いていると、血管は適度に収縮と拡張を繰り返し、全身の毛細血管まで血液は行き渡ります。

これまでの臨床経験におきましても、自律神経失調症状を治療していくと、血圧が下がり安定してくることが分かっています。自律神経の乱れを整えてあげると、自然と血圧は安定してくるということです。 続きをみる>