タグ別アーカイブ: なみはや支部

東洋医学と「易」

今月の支部会の臨床雜話で触れた「易」の話をしてみたいと思います。

「易」というと、夜の繁華街の薄暗いところに机を置き占っている(ちょっと怪しげ?な)光景を思い出すことでしょう。易は確かに占いです。
しかし、易というのは、易学、易経。学問であります。

易は、地球上にある万物全てのうつろいを文字に表した最初の学問であり、「陰」と「陽」という符号を組み合わせたものです。

(地)、(山)、(水)、(風)、(雷)、(火)、(沢)、(天)

地から天まで、この8つの要素が、自然と人生を支配するものだと古代より考えられました。
(陰陽論の起源となる易経は紀元前7世紀頃、周の文王とその子、周公により成立したとされています。)

坤から乾は、地から天までの8つの要素を文字としてあてたものです。

「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」という言葉がありますね。
八卦とは、陰と陽を示す算木の組み合わせで得られる8種の形に由来しています。

この八卦と八卦をかける(八卦の8種類を2つ組み合わせて)8×8=64通りのパターンに分類されます。八卦は各々意味する事象を備え、この解釈によって占いが可能となるわけです。
ちなみに易者さんによる占いでは筮竹(ぜいちく)と呼ばれる竹の棒を使って占います。

東洋医学と易の話をすれば、一番良いとされている「地天泰」は
下の卦:陽が三つの乾天 / 上の卦:陰が三つの坤地、になっています。

この状態であれば、上の陰は下がり、下の陽は上って、陰陽の向流が行われます。
易では陰陽の向流で、物事が変化し発展すると考えています。
この反対の「天地否」では陰陽の向流が起こりません。

鍼灸治療も「天地否」の状態から「地天泰」の状態にするのが目標になりますね。 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 6月支部会報告

21日の日曜日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
コロナの影響で3月から会場が確保できず3ヶ月ぶりの支部会でした。

その間、LINE やメールで連絡を取り合い、座学での学習はしてきましたが、手から手への技術指導を中心にしている会にとっては、リアルで会えないという状況は、ある意味致命的な感じがありました。

今回例会を再開できて良かったですし、月に一度の研修は、私にとっても大きな刺激になっていたんだなぁと再確認できました。

例会では、メールで配信してきた「メンタル治療」についての講義と、実際の鍼施術を支部員の皆さんに体験していただきました。

鍼の操作方法については、できるだけわかりやすく書いたつもりでしたが、実際に見て体験してもらうと、イメージしていたものとはかなり違っていたようです。
やはり技術的な内容を文章のみで伝えることは難しいですね。 続きをみる>

支部会メール:メンタルの治療

大阪の緊急事態宣言も解除されてから数日が経過。だいぶ人出が増えましたね。
それにしても、東洋はり医学会なみはや支部の月例支部会は、会場が使用できずここしばらくは実施できていない状況です。

その間、支部会のメーリングリストを活用して、ML勉強会を行っています。
私が担当しているのはメンタル治療の講座です。私が発信した情報の一部をご紹介しようと思います。




最近の当院の傾向でも、ストレスなどによる精神的な不調を訴えて来院される方が増加傾向にあります。東洋医学は、もともと心身医学的な側面を持っていて、心身両面に対するケアがその大きな特徴となっています。

当院では以前からパニック障害・不安神経症・うつなどの精神的な不調に対して経絡治療による施術に取り組んできました。

いかにして効果的な治療ができるか思考錯誤を繰り返してきた中で、経絡治療を軸として、「夢分流腹部打鍼術」そして身体に刺入することなく施術できる「接触鍼」を組み合わせることによって、比較的に速やかに効果が期待できる治療体系が出来上がってきました。

メール講座では、その診断から具体的な治療方法テクニックにまでお伝えし、支部員の中で臨床追試していただきたいと思って、これまでに8回のメール配信をしてきました。

もうしばらくこの形態での講座は続きますが、これによってさらに有効な治療が生まれてくるのではと期待しています。 続きをみる>