カテゴリー別アーカイブ: 支部会報告

支部会のHP・FBページが出来ました

大阪での感染者数が増加をたどり、予定していました4月の東洋はり医学会なみはや支部の例会はやむなく中止となりました。

昨年末12月から2月までの3か月間、緊急事態宣言発令中のために支部例会は行えませんでした。
先月の3月に、やっと久々の支部例会を開くことができたと思ったのも束の間、残念です。

しかしながら、嬉しいニュースもあります。
かねてより作成しようと思い続けてきた支部会のホームページが完成しました。
私も学術顧問として登場しています。どうぞ、下記サイトより見ていただければと思います。
https://www.namihaya-branch.com/

また、ホームページ公開とともに、Facebookの公式ページも作成しました。
こちらはブログのように近況報告やお知らせを更新していけたらと考えています。
https://www.facebook.com/namihayabranch 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 例会に思う「感覚」の大事さ

先日21日の日曜日は久しぶりの、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。

当日参加した支部員からは、やっぱり皮膚感覚なんですね、との感想がありました。
LINE や電話・メールで連絡を取り合い、コミュニケーションと座学での学習は継続してきましたが、手から手へと伝える技術指導は感覚的なものです。

聴覚・視覚まではある程度オンラインでも補えますが、嗅覚や触覚はなかなか再現が難しいようですね。VR用触覚デバイスなども出てきているみたいですが、現在のARやVRは視覚や聴覚によるものが主であり、触覚については開発が遅れています。

最近注目されているのが「ハプティクス(触覚)技術」。画面をわずかに振動させてユーザーに情報を伝えるiPhoneの「Haptic Touch」など、スマートフォンとして既に普及しています。
ゲーム機器やVRデバイスなどエンターテインメント機器の開発は特に目覚ましく、多様な製品を生み出しています。

いま現在のように人との接触が制限されると、タッチテクノロジーの必要性が高まります。
人間が外界を認知するときの感覚、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の「五感」が全て再現される日も近いのかもしれません。

ちょうど支部会の臨床雜話の中でも、皮膚について話をしたところでした。
NHK BSで放映されているヒューマニエンスという番組で、「“皮膚” 0番目の脳」 と言うタイトルで興味深い内容でした。進化の課程で、皮膚には五感すべての機能が備わっているということです。

AIなどで五感を数値化するにしても、温度感や湿度、間合いや雰囲気であったり、それこそ心や感情などの表面ではわかりにくい機微に触れる、というのは、やはり「リアル」でないと感じられないものだと私は考えています。

ひとまずは、来月の例会も行えますよう収束を願うばかりです。

それから、なみはや支部のホームページがもうすぐ完成しそうです。
私も学術顧問として所々登場しています。また公開したら、お知らせさせていただきます。

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東洋はり医学会なみはや支部 6月支部会報告

21日の日曜日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
コロナの影響で3月から会場が確保できず3ヶ月ぶりの支部会でした。

その間、LINE やメールで連絡を取り合い、座学での学習はしてきましたが、手から手への技術指導を中心にしている会にとっては、リアルで会えないという状況は、ある意味致命的な感じがありました。

今回例会を再開できて良かったですし、月に一度の研修は、私にとっても大きな刺激になっていたんだなぁと再確認できました。

例会では、メールで配信してきた「メンタル治療」についての講義と、実際の鍼施術を支部員の皆さんに体験していただきました。

鍼の操作方法については、できるだけわかりやすく書いたつもりでしたが、実際に見て体験してもらうと、イメージしていたものとはかなり違っていたようです。
やはり技術的な内容を文章のみで伝えることは難しいですね。 続きをみる>

支部会メール:メンタルの治療

大阪の緊急事態宣言も解除されてから数日が経過。だいぶ人出が増えましたね。
それにしても、東洋はり医学会なみはや支部の月例支部会は、会場が使用できずここしばらくは実施できていない状況です。

その間、支部会のメーリングリストを活用して、ML勉強会を行っています。
私が担当しているのはメンタル治療の講座です。私が発信した情報の一部をご紹介しようと思います。




最近の当院の傾向でも、ストレスなどによる精神的な不調を訴えて来院される方が増加傾向にあります。東洋医学は、もともと心身医学的な側面を持っていて、心身両面に対するケアがその大きな特徴となっています。

当院では以前からパニック障害・不安神経症・うつなどの精神的な不調に対して経絡治療による施術に取り組んできました。

いかにして効果的な治療ができるか思考錯誤を繰り返してきた中で、経絡治療を軸として、「夢分流腹部打鍼術」そして身体に刺入することなく施術できる「接触鍼」を組み合わせることによって、比較的に速やかに効果が期待できる治療体系が出来上がってきました。

メール講座では、その診断から具体的な治療方法テクニックにまでお伝えし、支部員の中で臨床追試していただきたいと思って、これまでに8回のメール配信をしてきました。

もうしばらくこの形態での講座は続きますが、これによってさらに有効な治療が生まれてくるのではと期待しています。 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 1月支部会報告

ここのところ、支部会報告ができておりませんでしたので今回は書いてみます。

1月19日の日曜は、東洋はり医学会 なみはや支部の例会でした。
年初の例会では総会を開き、今年度の支部の活動方針などを話し合いで決めます。

今年は11月に本部東京から講師を招き、特別講習会を開催することになっています。
前会長で現在技術顧問の中田光亮先生と事務局長の赤澤貴先生に来ていただくことが決まり、内容の濃い講習になるだろうと、今からとても楽しみです。

毎月の例会では、午前の座学において臨床雑話と臓腑経絡学を引き続き担当することに決定しました。臨床雑話では、日々の鍼灸治療の実践での症例紹介や、気づいたことの雑感をお話ししています。

臓腑経絡学は、西洋医学での解剖生理学に相当する内容で、今年度で3年目になります。
午後は、経絡治療習得のための実技修練を行います。
今年は年間テーマとして「肩こり」の臨床研究をすることになりました。

「肩こり」というと、ごくありふれた症状に思われますが、この治療に精通することによってその奥深さと難しさを支部員の皆さんと再確認し、今年度の終わりには支部員全員が肩こりの治療に自信を持って取り組めるようになってほしいと思っています。

肩こりの治療によって多種多様な症状、自律神経失調症症・耳鼻咽喉科・眼科・更年期障害・不眠・精神症状などに、治療の可能性が開けてくるのを理解してもらえると考えています。 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 5月支部会報告

5月27日(日)は、なみはや支部の例会でした。

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いつも通り、今回も有意義な研修ができました。
私が担当している臨床雑話では、最近興味のある距骨(きょこつ)調整について、書籍の紹介と併せてお話ししました。
「距骨を整えれば不調が治る」 監修 志水剛志

全身を支える土台である「距骨(きょこつ)」は、足関節の奥深く、足の脛と踵の骨の間にブロックのように挟まっている骨です。
これが身体の前後左右のバランスに大きな関係があることが分かってきました。

この骨は、どの筋肉にもつながっていないために、距骨自体に痛みや違和感が起こることはありません。立つこと・歩くことなど、ごく普通の日常生活動作でも、簡単に距骨の位置がずれてしまい、その「ずれ」こそが身体全体のバランスを崩して、多種多様な不調を起こすことになります。

多くの方は、距骨が前後、内外に傾いています。
距骨の歪みこそが、外反母趾をはじめ、膝や腰の痛み、肩こりや頭痛、他にも冷えや胃腸の不調・自律神経の乱れなど全身症状についても原因している可能性があります。

書籍には、この距骨のずれを整えるセルフケアの方法も紹介されており、当院でも距骨の調整が必要な方には、セルフケアの方法を指導させていただいております。
鍼灸においても、この距骨の場所には、【申脈】と【照海】という全身症状に対して大きな効能があるツボが存在していて、日々の鍼灸治療に活用しています。
これらのツボの作用が、距骨の調整につながっているのではないかと考えています。

距骨の歪みを整えることで、様々な痛みや不調の無い健康な身体を取り戻していきます。
このことは、私にとっても ひとつの気付き・発見につながったように思います。
申脈・照海のツボを長年使って来ましたが、これが最近分かってきた距骨の働きにリンクして、一つの謎が解けたようで、とても興味深いです。 続きをみる>

自主勉強会報告

5月6日の日曜に、守口市役所会議室で自主勉強会(毎月恒例の支部会とは別です)を行いました。

今回は、3月末で東洋はり医学会副会長を退任された鹿住 晴弘(かすみ はるひろ)先生、そして同じく総務部長を退任された木下 敦夫(きのした あつお)先生をお招きして、鹿住先生の御著書「脉診流経絡治療・鹿住ノート・陰陽虚実補瀉体得への手引き」出版をお祝いしての開会です。

「鹿住ノート」は、鍼灸治療の根幹である虚実補瀉についての技術や習得方法などが懇切丁寧に説かれた、東洋はり医学会において、また、伝統的な鍼灸を目指す鍼灸師においても、今後貴重な文献になると思います。私自身も出版に携われたことを、大変光栄に思っています。

鹿住先生には経絡治療の基礎の基礎である【押手】について、細やかに指導していただきました。
【押手】とは、鍼を操作する際の左手指のことで、鍼と経穴が接する要の部分です。基本でありながら、この習得には時間と努力が求められます。

木下先生には【打鍼】について指導していただきました。【打鍼】は安土桃山時代に創始された日本独自の鍼術です。私も打鍼を長年使っていて、経絡治療の体系にいかに打診を取り入れるのかが目下の研究テーマなので、今回木下先生と打診について意見交換できたことは大きな収穫となりました。

総勢18名の勉強会、大変有意義な一日を過ごさせていただきました。 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 3月支部会報告

3月25日(日)は、なみはや支部の例会でした。

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今回は学生の方の聴講もあり、20名近くの参加者で
いつもに増して活気のある楽しい研修となりました。

毎回恒例の3分間スピーチでは、興味深い話を聞きました。
眼球の運動と後頭頚部の筋群との相関関係です。(発表者:吉川さん)

たとえば首の後屈《うがいをする時の動作 、をイメージしてください》の際
まず首は動かさず、先に眼球だけを上に動かしてから首を後屈すると
可動域が広がり、首が動かしやすくなる、ということです。

実際にやってみて、その効果にビックリ!
眼球を動かす筋群と頭部を動かす筋群の関係を利用した方法ですが、これは
鍼灸治療においても活用しているノウハウです。
目尻にある「晴明穴(せいめいけつ)」に鍼を接触することで、首の後ろ側の筋肉の緊張を
緩めることができるのですが、今回の話でもあるように
現代医学的にも説明が可能な現象だと言えます。

私の担当している臨床雑話では、10年以上パニック障害で
様々な症状に悩まされている方の症例について紹介しました。

当院ではパニック障害で来院される方も多くおられますが
経絡治療で効果が期待できる疾患の一つだと思っています。
今回紹介した症例も、治療開始から半年ほどで、かなり改善してきています。
経絡治療において、このような精神的な症状に対しては、足の「陽明胃経」に対する処置が
重要なポイントだと思われます。

精神症状と足の陽明胃経との関係は、東洋医学のバイブルである「黄帝内経」に書かれていることであり、
現代病とも言えるパニック障害の治療の鍵が、2000年以上前の書物の中で、既に説かれているのです。

次回支部会は、4月29日(日)です。
今後も支部会を通じて、より良い治療・より良い治療家のための
情報共有ができればと思います。 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 2月支部会報告

2月25日(日)は、なみはや支部の例会でした。

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午前の部、講義前の臨床雑話では、日頃の臨床において
支部員の参考になるような事柄を紹介させていただいています。
今回は2例、どちらも小学生の症例です。

1例目は、5歳の頃から続いている脱毛症の男児です。
主に腎を強化することで経絡治療をしてきました。
当初はなかなか効果がみられず、難治症と考えて試行錯誤を重ね
ほぼ一年を経過した時点から、徐々に改善の兆しが現われてきました。

今後も治療は継続していきますが、このような難治性の症状については
治療する方も、また治療を受ける側も根気強さが求められます。
あきらめること無く、経絡治療と自然治癒力を信じて
治療を続けることができて良かったと思っています。


2例目は、原因不明の胃腸障害が2年以上続いている女児です。
毎日夕方から吐き気が起こり、夜も眠れない状態が1年以上続いているとのこと。
吐き気止めの薬も頭痛などの副作用が強く、お手上げ状態でした。

そこで、吐き気止めの名穴である「裏内庭(うらないてい)」に
自宅でできるセルフケアとして施灸を指示したところ、その日から吐き気が止まり
夜も眠れるようになりました。

少しずつではありますが、食事の量も増えてきているようです。
「裏内庭」へのお灸だけでこれだけの効果が見られ
先人の知恵に感謝の気持ちを抱くばかりです。

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午後からの実技では、今年度の研究テーマである「治療家の身体作り」として
エクササイズを実施しました。
昨年1年間取り組んできた姿勢作りを復習しつつ、手指や手関節の柔軟性や
可動域を広げるための運動やストレッチも適宜加えました。

合気道やノグチ体操、キクチ体操、と興味の赴くままに、いろいろとやってきましたが
ここにきてそれらがひとつに統合されていくような感覚があって、今後の展開が楽しみです。

次回支部会は、3月25日(日)です。
今後も支部会を通じて、より良い治療・より良い治療家のための
情報共有ができればと思います。 続きをみる>

なみはや支部 1月支部会報告

1月28日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
今年初の支部会は、午前に総会を開き、去年の事業報告そして今年1年間の活動計画
など話し合いました。

その中で、学術振興テーマとして「治療家の身体作り」が正式決定されました。
毎回の支部会では、午前中は主に座学を、そして午後は技術の修練習得を目標に活動
をしていますが、今年はその根幹に治療家の身体作りというテーマを掲げて一年を通
して研修することになります。
昨年のテーマは、治療時の姿勢だったので、今年のテーマはその延長線上にあるとも
言えそうです。

絵を描いたり楽器を演奏したり、歌を歌ったり等の芸術活動も、突き詰めて考えると
、それらはすべて身体による表現です。
私たちの日常生活においても、そのすべてが身体を通じて行われる表現だと言えるで
しょう。

鍼灸術も指先だけの仕事では無く、身体全体の表現としてなされる治療行為です。
鍼灸師として、また気の調整を行う経絡治療家としての理想的な身体を目指して一年
間なみはや支部は取り組んで行きます。 続きをみる>