奥田鍼灸院での取り組み
当院では、これまで多くのIBSの患者さまに対して
メンタル鍼灸を行ってきました。
メンタル鍼灸とは、心と自律神経のバランスを整えることを目的とした鍼灸で、
IBSのようにストレスが関与する症状に特に有効です。
IBSの根本には、ストレスによる交感神経の過緊張があります。
メンタル鍼灸では、交感神経の緊張をやわらげ、
副交感神経(特に迷走神経)の働きを高めることで、
腸の動きが整い、症状が軽くなっていきます。
実際の症例から ─ 4年間の下痢が改善した女性のケース
20代女性の患者さまは、4年間ほぼ毎日下痢に悩まされていました。
初診時には、IBSによる下痢型に加え、
下痢への予期不安からパニック発作も起こしておられました。
治療開始から約2ヶ月、11回目の施術を終えた現在では、次のような変化が見られています。
- ✅ 生理中の2日間を除き、1週間ほぼ快調に過ごせるようになった
- ✅ 下痢に対する不安が軽減し、パニック発作も起こらなくなった
- ✅ 来院時も落ち着いた様子で、安心して通院できるようになった
という大きな変化が見られています。
途中でPMSの強さが判明し、証を「肝虚」に変更したことで、より的確な施術が可能になりました。
初診時の問診でこの部分を見逃していたことは反省点ですが、
経絡治療の柔軟性と深さを改めて実感する症例となりました。
また、接触鍼によるメンタルケアが心の安定にも大きく寄与しており、 これからの鍼灸の可能性を感じさせてくれるケースです。
腸と心はつながっています
腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、精神状態と深く関係しています。
不安や緊張が腸の働きを乱し、逆に腸の不調が気分に影響することもあります。
メンタル鍼灸を続けることで、腸内環境(腸内フローラ)も改善され、
心と体の両面から健やかさを取り戻すことができます。
当院のアプローチ:接触鍼によるメンタル鍼灸
奥田鍼灸院では、刺さない鍼を用いた「接触鍼」によるメンタル鍼灸を行っています。
これは、皮膚に軽く触れるだけの穏やかな刺激で、自律神経のバランスを整え、胃腸の働きを回復へと導く治療法です。
最近の医学では「胃脳相関」といって、胃と脳(心)のつながりが注目されています。
ストレスや不安が胃の不調を引き起こすことも多く、心身の両面からアプローチするメンタル鍼灸は、まさに現代に必要な治療法です。
実際に、2年ほど前から胃の熱感や張り痛み、そして喉の絞扼感に悩まれていた35歳の女性の方が、当院のメンタル鍼灸を受けて「治療直後にとても楽になった」と驚かれていました。
陰維脈を意識した施術が心身に深く響いたようで、「治療してもらった日と翌日はスッキリして過ごせる」とのご感想もいただいています。
築賓のセラミック灸:下半身から温もりを届ける
この方は、築賓へのセラミック灸も受けられ、「下半身が温かくなって心地よかった」と話されていました。
冷えや緊張が根深くある方には、こうした温熱刺激が深い安心感につながることがあります。
夢分流腹部打鍼術:お腹の緊張を深くゆるめる
さらに当院では、日本独自の鍼灸術である「夢分流腹部打鍼術」も行っています。
これは、刺さらない太い鍼を小槌で腹部に打ち、振動を腹壁から内臓へと伝えることで、病的な緊張をやさしく緩めていく方法です。
「お腹が張って苦しい」「食べるとすぐに膨れる」??そんな症状の背景には、腹部の深い緊張が隠れていることがあります。
打鍼術は、皮膚の上から内臓に働きかけることで、胃腸の動きを自然なリズムへと整えていきます。
患者さんの声:癒される時間
「先生は毎回しっかりと症状の話を聞いてくださり、とても優しいです。
鍼は全く痛くなく、お灸もじんわり温かくて気持ちがいいです。
通院して数か月たちますが、治療してもらった日と翌日はスッキリしてます。
少しずつ良くなってきているものの、まだ不調な日が多いので、引き続きお世話になります。」
このように、当院では患者さんの声に耳を傾けながら、心と体の両面からやさしく支える治療を心がけています。
希望を取り戻すために
機能性ディスペプシアは、目に見えない不調だからこそ、周囲に理解されにくく、つらさを抱え込みがちです。
「検査では異常がないのに、つらい」??そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの胃と心が、もう一度穏やかに動き出すお手伝いをいたします。