お腹の張りが苦しい(2)
2025/07/26
前回、知人の相談でお腹の張りについての話をしましたが、お腹の張りの症状で来院される方は結構多いのです。
先日も40代の男性が腹部の張りと痛み、そして食欲不振で来院されました。
他院で5回ほど治療を受けたそうですが、刺激過多で症状がどんどん悪化して、最後には嘔吐まで起こしたみたいです。
この症例の男性は、腹部症状とともにめまいがありました。
当院の接触鍼によるメンタル鍼灸が良く効いて、初回からかなり効果が出てびっくりされていました。14回の治療で食欲も出てすっかり良くなりました。
この症状は「機能性ディスペプシア(FD)」といって、主に交感神経の過緊張による症状です。鍼灸が良く効きます。
よく遭遇する疾患ですが、比較的若い世代に多い様な気がします。
胃痛・胸やけ、便秘や下痢など、ストレスや自律神経のバランスが崩れることで引き起こされる不調は様々です。東洋医学では、このようなみぞおちのつかえを心窩満(しんかまん)と呼んでいます。
腸に起こるものは過敏性腸症候群といいますが、下痢型と便秘型があります。
こちらもメンタル鍼灸で効果があります。
もう一つ喉に起こるもの(のどのつかえ感や食道部に異物があるような感じがするなど)がありますが、これは梅核気(ばいかくき)です。
これには動悸や胸のざわざわ感を伴います。これも同じメカニズムで起こります。
心窩満も梅核気も、気の滞りで起こる症状です。
肝は、身体の気の流れをスムーズにする働きをしていますが、ストレスなどで肝の働きが悪くなって、気の巡りが悪くなると、このような症状を起こすことが多くあります。


