鍼灸の抗うつ作用
2025/06/03
先日から「治療を受けると気分が明るくなる」と何人かに言われたので、鍼灸の抗うつ作用について症例を紹介しようと思います。
30代の女性ですが、諸々の不定愁訴でPMSが強く生理中は寝込むほどだそうです。
初回の施術からかなり効果が出ていて、生理中なのに動けていますとうれしそうでした。
それに加えて最近は、気持ちが前向きになって何かやりたくなってきたそうです。
6回の治療でここまで変わるのは、すごいことだと思います。
迷走神経を意識して治療するようになって、抗うつに顕著な効果が出ていると感じています。
そんな事を考えている折、コロナ後遺症で来院している方から、大阪でコロナ後遺症の治療をしている病院では抗うつ剤と抗癲癇(かんしゃく)薬を処方していると教えてもらいました。
X (エックス)で見たそうなんですが、なかなか強い薬剤のようです。
近頃は、5月病ならぬ「6月病」というのも増えているそうです。
5月病は学生や新社会人などに多くみられ、新しい環境への適応疲れが連休明けに一気に表面化することが多いです。
それに対して、6月病は5月病と比較すると幅広い年代で起こり得る適応障害が特徴のようです。さらに6月病の場合は、梅雨時で季節の変わり目による体調不良や疲労を合併しやすく、長い経過でストレスを受けているため、じわじわと不調が現れ悪化しやすいため、うつ症状を示すこともあり、病状が長引く傾向があります。
最近、迷走神経についていろいろ調べていますが、大学病院では迷走神経刺激…おそらく通電だと思いますが、うつ病や癲癇の治療をしているようです。
これが当院でしている鍼治療で同じ効果が出ているのだとすれば、かなり興味深いですね。
治療では腹部も使いますが、迷走神経の活性化の主要な所は「ナソ治療(頚肩部に対する治療法)」です。
ナソ治療によって、迷走神経の働きが活発になって多くの経絡の気血を整えることができるからなのですが、頚部交感神経節の興奮をナソ治療は鎮静する作用があると考えています。
ナソももっといろんな可能性がありますね。


