リラックスの効用、抑肝散【漢方】
2025/02/19
抑肝散(よくかんさん)という漢方薬。
古来より心身を落ち着かせるリラックス効果が期待される処方で、自律神経の乱れや精神的なストレスによる症状を和らげ、心と体のバランスを整える助けになります。
認知症の夜の徘徊なんかにも使用されているので、けっこう強い薬かなぁと思っていましたが、調べてみると小児の夜泣きの薬として子どもが服用できる、マイルドな漢方だとわかりました。
抑肝散(よくかんさん)は、イライラや興奮、筋肉の緊張などを鎮め、心身のバランスを整えることで気持ちを落ち着かせる作用があります。
焦燥感、興奮しやすい、怒りっぽいといった症状や、歯ぎしり、不眠、筋肉の緊張、まぶたの痙攣などの症状に用いられる漢方薬です。
特に神経過敏でイライラしやすい方や、ストレスや緊張によって精神的なバランスを崩しやすい方、気が昂ぶり目がさえて寝つけない方に適しています。
3ヶ月以上の乳幼児から服用できるので、小児の夜泣きや疳(かん)の虫にも効果が期待できます。
認知症の周辺症状(BPSD)に用いられることもあります。
リラックス効果のメカニズムは、脳内の神経伝達物質であるグルタミン酸やGABAのバランスを調整し、神経細胞の過剰な興奮を抑制する可能性が示唆されており、これにより不安や焦燥感が和らぐと考えられています。
漢方では「肝(かん)」の高ぶりを怒りやイライラと捉えますが、「肝」の機能が失調すると感情が乱れやすくなり、イライラなどの症状がおこると考えます。抑肝散はこの「肝」の高ぶりを抑えることで、神経の興奮を鎮めます。
試しに取り寄せて飲んでみたら、とても眠れて熟睡できるようになりました。
心持ち、気分も爽やかになった感じがしています。肝を抑える効能があり、適応範囲が広い薬です。
私の臨床では肺と肝のバランスを重視していて、「肺虚肝実」あるいは「肺虚肝虚」の証が多いです。
肺脾を補う効能も加味されている「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」と言う処方もあります。


