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東洋はり医学会なみはや支部 7月支部会(自主勉強会)報告

今年の3月、約3ヶ月ぶりに開催できた支部例会でしたが、度重なる感染症対策のため4ヶ月の間があいて、7月18日に東洋はり医学会なみはや支部の例会となりました。

感染状況も考慮し、今回は通常の支部会では無く、自由参加で出入りはフリータイムの「自主勉強会」という形式をとりました。支部員のほとんどが参加し、いつもながらの和気藹々とした有意義な時間を共有できたと思います。

参加メンバーの内、今年の春に鍼灸師の免許を取得して、なみはや支部に入会された方が2名いらっしゃいます。
そのお二人とも、当院が支部との縁つなぎになった経緯もあり、私自身とてもうれしく思っています。

鍼灸師の免許を取得しても、十分にその免許を活用できていない後輩はたくさんいます。
様々な事情があるかと推察されますが、これは非常にもったいない話で、一番欲しいのは長期にわたる持続力だと考えています。

しっかりとした目標意識を持って、日々それに向けての小さな努力を積み重ねていくことが大事です。

今回入会したお二人も、将来鍼灸専門院で開業を目指しております。
また支部員で、この夏に開業されるという嬉しい報告もありました。
熱心な後輩たちがいることは、将来の展望が明るく頼もしいかぎりです。

鍼灸師免許は、独立開業が一番その真価を発揮できる方法だと、私は考えています。
臨床雑話では、そのためのモチベーションアップになるようなお話をさせていただきました。

私自身、これまでに多くの先輩からご指導ご教授いただいてきました。
支部活動を通じて、後輩の皆にそれらを受け渡すことが、先輩に対する恩返しであると肝に銘じて今後も研鑽を積んでゆきます。

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せき・咳払いと梅核気

先日より支部会のホームページやFacebookページが整い、緊急事態宣言下で支部員同士会えない間でも、意見交換など少しずつ活動的になってきたようで嬉しく感じます。

昨日Facebookページに私の報告で投稿しています「梅核気(ばいかくき) 」について、ここでも取り上げてみます。

ご時勢的に「せき」や「せき払い」を人前でしにくい今日この頃ですが、してはならない時に限って喉の詰まりを感じる、という人がいます。コンサートや講演会など周りが静かな時ほど気になりますよね。

こうした喉の詰まりは、東洋医学では喉の部分の気の滞りが主な原因ととらえ「梅核気(ばいかくき) 」と呼んでいます。

梅核気というのは、ちょうど梅の種のような物が喉にひっかかっている、または詰まったような感じを常に感じている状態です。病院で検査をしても喉には異常は無く、飲み込みづらいなどの違和感や、喉が狭くなっていて呼吸が苦しいとか息が充分に吸えないなどの様々な訴えがみられます。

当院でも、メンタルの訴えで来院される方の多くが喉の異常を抱えておられます。
ストレスを抱えて言いたいことも言えない、我慢しがちの人に多くみられます。

梅核気が重症化すると「ヒステリー球」とも呼ばれるようになりますが、喉の詰まり感と胃の張り・痛みで来院された患者さまも、自律神経の乱れからくる機能性ディスペプシアとヒステリー球を現在治療中です。

東洋医学においては原因の一つとして肝の気が上昇して滞っている状態と考えます。
鍼灸で、肝の疏泄機能を高めて気の滞りを解消する方法を行います。

奇経の陰維脈は、その流注が天突と廉泉で喉を巡っていて、期門で肝に直接入っていることから、梅核気に対して高い効果が期待できます。

治療では、特にみぞおちの所の緊張がポイントになります。
逆流性食道炎などを含め、メンタルに問題があると「心窩満」(みぞおちの所の緊張)の状態になっています。心窩満は主に肝の病床です。これを緩めることが治療では目標になります。

「肝の疏泄(そせつ)機能」と言いますが、鍼灸治療でもこの肝気を調節して全身の気の流れを滑らかにすることで、メンタル面の症状も比較的早く軽減することができます。

当院で行っているメンタル治療は、この肝気の調整に全身の気の滞りを取る接触鍼による施術が中心ですが、腹部打鍼術で直接この部分の邪(緊張)を取るようにすることもあります。
肝の経絡は足元からですので、冷えないよう足元を温めることも大事です。 続きをみる>

支部会のHP・FBページが出来ました

大阪での感染者数が増加をたどり、予定していました4月の東洋はり医学会なみはや支部の例会はやむなく中止となりました。

昨年末12月から2月までの3か月間、緊急事態宣言発令中のために支部例会は行えませんでした。
先月の3月に、やっと久々の支部例会を開くことができたと思ったのも束の間、残念です。

しかしながら、嬉しいニュースもあります。
かねてより作成しようと思い続けてきた支部会のホームページが完成しました。
私も学術顧問として登場しています。どうぞ、下記サイトより見ていただければと思います。
https://www.namihaya-branch.com/

また、ホームページ公開とともに、Facebookの公式ページも作成しました。
こちらはブログのように近況報告やお知らせを更新していけたらと考えています。
https://www.facebook.com/namihayabranch 続きをみる>

開院 30年目の4月8日

奥田鍼灸院は1992年4月8日に開院し、明日で30年目を迎えます。

今年は開業して30年目に入る節目の年ということで、30周年に向けての気持ちを、少しばかり。
年初めに、支部員に向けてのメールで年頭所感のような感じで書いたのですが、いろんな面で結果が出せるようになりたいなぁと思ってます。

まずは、鍼灸の可能性について思うことがあります。
鍼灸と言えば〈痛み緩和〉の治療がメインのように思われている節があり、実際、鍼灸師でもそのように考えている人が多いです。

これまで臨床をしてきて、鍼灸の真価は自律神経系とメンタルの治療にある、私はそう思います。
私の願いは、「メンタル症状は経絡治療で癒やしてもらえる」そんな流れが生まれることです。

理論的にも、具体的な治療についても、だいぶ形が出来上がってきました。臨床でも成果が上がっています。今後はこのテーマで研鑽したいと思っております。

そして、東洋はり医学会なみはや支部の活動を通じて、身につけた経絡治療の技で社会に貢献できる人材を育てていきたいということです。

鍼灸に携わって40年になりますが、この間ずっと東洋医学に対する興味は尽きず、今なお学び続けています。盲学校に入って鍼灸に出会えたこと、そして東洋はり医学会に入れたこと、開業できたこと。鍼灸に出会えた幸せを日々感じるとともに、すべてに感謝の気持ちです。

これまでを振り返り、やはり一番大事なことは継続すること「グリッド」だと改めて実感しています。

ところで、『ありがとう浜村淳です』というラジオ番組も、明日で周年記念だそうです。
※1974年4月8日(月曜日)に放送開始
50年近く続く長寿番組は、多くの人に愛されている証ですね。

放送開始40周年イベントでは、「何が何でも50周年を迎えたい」と宣言し、毎日放送社長から直々に「この番組のパーソナリティをずっとやって欲しい」と打診され、浜村淳さん自身80代のご高齢にもかかわらず「病気になっても病室から放送したい」と応えたのだとか。

最後に、『ありがとう浜村淳です』にあやかるように、当院へ来られる方にしっかり向き合えるよう、私自らも心身の健康に努めたいと思います。まだまだこれから、ですね。 続きをみる>

東洋はり医学会なみはや支部 例会に思う「感覚」の大事さ

先日21日の日曜日は久しぶりの、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。

当日参加した支部員からは、やっぱり皮膚感覚なんですね、との感想がありました。
LINE や電話・メールで連絡を取り合い、コミュニケーションと座学での学習は継続してきましたが、手から手へと伝える技術指導は感覚的なものです。

聴覚・視覚まではある程度オンラインでも補えますが、嗅覚や触覚はなかなか再現が難しいようですね。VR用触覚デバイスなども出てきているみたいですが、現在のARやVRは視覚や聴覚によるものが主であり、触覚については開発が遅れています。

最近注目されているのが「ハプティクス(触覚)技術」。画面をわずかに振動させてユーザーに情報を伝えるiPhoneの「Haptic Touch」など、スマートフォンとして既に普及しています。
ゲーム機器やVRデバイスなどエンターテインメント機器の開発は特に目覚ましく、多様な製品を生み出しています。

いま現在のように人との接触が制限されると、タッチテクノロジーの必要性が高まります。
人間が外界を認知するときの感覚、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の「五感」が全て再現される日も近いのかもしれません。

ちょうど支部会の臨床雜話の中でも、皮膚について話をしたところでした。
NHK BSで放映されているヒューマニエンスという番組で、「“皮膚” 0番目の脳」 と言うタイトルで興味深い内容でした。進化の課程で、皮膚には五感すべての機能が備わっているということです。

AIなどで五感を数値化するにしても、温度感や湿度、間合いや雰囲気であったり、それこそ心や感情などの表面ではわかりにくい機微に触れる、というのは、やはり「リアル」でないと感じられないものだと私は考えています。

ひとまずは、来月の例会も行えますよう収束を願うばかりです。

それから、なみはや支部のホームページがもうすぐ完成しそうです。
私も学術顧問として所々登場しています。また公開したら、お知らせさせていただきます。

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東洋はり医学会なみはや支部 6月支部会報告

21日の日曜日は、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
コロナの影響で3月から会場が確保できず3ヶ月ぶりの支部会でした。

その間、LINE やメールで連絡を取り合い、座学での学習はしてきましたが、手から手への技術指導を中心にしている会にとっては、リアルで会えないという状況は、ある意味致命的な感じがありました。

今回例会を再開できて良かったですし、月に一度の研修は、私にとっても大きな刺激になっていたんだなぁと再確認できました。

例会では、メールで配信してきた「メンタル治療」についての講義と、実際の鍼施術を支部員の皆さんに体験していただきました。

鍼の操作方法については、できるだけわかりやすく書いたつもりでしたが、実際に見て体験してもらうと、イメージしていたものとはかなり違っていたようです。
やはり技術的な内容を文章のみで伝えることは難しいですね。 続きをみる>

支部会メール:メンタルの治療

大阪の緊急事態宣言も解除されてから数日が経過。だいぶ人出が増えましたね。
それにしても、東洋はり医学会なみはや支部の月例支部会は、会場が使用できずここしばらくは実施できていない状況です。

その間、支部会のメーリングリストを活用して、ML勉強会を行っています。
私が担当しているのはメンタル治療の講座です。私が発信した情報の一部をご紹介しようと思います。




最近の当院の傾向でも、ストレスなどによる精神的な不調を訴えて来院される方が増加傾向にあります。東洋医学は、もともと心身医学的な側面を持っていて、心身両面に対するケアがその大きな特徴となっています。

当院では以前からパニック障害・不安神経症・うつなどの精神的な不調に対して経絡治療による施術に取り組んできました。

いかにして効果的な治療ができるか思考錯誤を繰り返してきた中で、経絡治療を軸として、「夢分流腹部打鍼術」そして身体に刺入することなく施術できる「接触鍼」を組み合わせることによって、比較的に速やかに効果が期待できる治療体系が出来上がってきました。

メール講座では、その診断から具体的な治療方法テクニックにまでお伝えし、支部員の中で臨床追試していただきたいと思って、これまでに8回のメール配信をしてきました。

もうしばらくこの形態での講座は続きますが、これによってさらに有効な治療が生まれてくるのではと期待しています。 続きをみる>