鍼灸・補瀉について 伝統的な鍼灸の手技(テクニック)には、補瀉(ほしゃ)と言うものがあります。これは人の生命力を整え強化してゆくための方法で、私達の祖先が2000年以上前に生みだし、現代に至るまで実践してきた方法です。補瀉は、生命エネルギーの不足をおぎない強化する補法(ほほう)と、その生命エネルギーの働きを妨げる邪気(じゃき)を生態から取り去る瀉法(しゃほう)の二つに分けられます。この補瀉によって、生命力を強化し、免疫力を向上させてゆくのが、鍼灸本来の目的であり、存在価値だと想います。