梅・桃・桜
2025/02/22
まだまだ寒いとはいえ、立春が過ぎれば少しずつ春の気配ですね。
さて、桜の前にまず咲くのが梅、そして桃ですが、梅は「百花の魁」として知られています。寒さが厳しい中に、他のどの花よりも先に咲き、春の訪れを告げることを意味する言葉です。
桃は3月3日の桃の節句、おひな祭りで有名ですね。
春を告げる花で姿かたちが似ているものとされる 梅・桃・桜 ですが、他にも共通点があります。
どれも漢方に使われているんですよね。
梅は、漢方薬の材料として「烏梅(うばい)」として用いられます。
漢方処方では「椒梅湯(ショウバイトウ)」・「杏蘇散(キョウソサン)」などに配合されます。
桃は、花や種子が「白桃花(はくとうか)」桃仁(とうにん)」として用いられます。
「桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)」や「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」などに配合され、便秘や生理痛など婦人科系の症状や、打撲傷などに効果があるとされています。
桜は、樹皮が「桜皮(おうひ)」として用いられます。
アトピー性皮膚炎や、蕁麻疹、湿疹などによく使用される「十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)」という漢方薬に配合されています。
ちなみに春を代表するタンポポやツクシなども、漢方に使用されているんですよ。