東洋医学と自律神経
2015/11/23
昨日は東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
午前
1 基礎講義 経穴の分類と特性 奥田
2 実践講座 自律神経失調症 奥田
午後
1 自主勉強会報告 酒見
2 実技修練 奇経治療など 坂本・奥田
久々に実践講座を行いました。
自律神経失調症は、経絡治療が得意とする症候群です。
鍼灸が身体と心の両方に効果があるのは自律神経の調整ができるからだと考えていま
す。
経絡治療は、鍼灸治療とともにカウンセリング・生活指導・音楽によるリラクゼーシ
ョン・アロマセラピーなどを総合的に可能にしてくれる治療法だと思っています。
それだけ学ばなければならない事は増えてきますが、奥が深くおもしろい領域であり
やりがいもあると思います。
私が東洋医学と自律神経に深い関係があることに気付きを得たのは、もう30年ほど
前になりますが阪大で漢方医の松本克彦先生の「中医学における心」と言う公演を聴
いた時からです。
解剖学的にも、右半身が副交感神経優位、左半身が交感神経優位になっていると言う
ことを知り、ここから五臓六腑の生理病理・脈位の陰陽相剋関係も自律神経と言う観
点から説明できることに気がつきました。
陰陽五行と言う古代の宇宙哲学を身体に当てはめて治療しているのが経絡治療なので
すが、これを自律神経の調整と言う視点で見直すことで、現代人にとって大きな福音
になると思います。