逆流性食道炎と「心窩満」

日に日に秋めいてきています。
涼しくなったなぁと思ったら、また暑くなったり涼しくなったりの繰り返しですね。
季節の変わり目で体調を崩しやすい方が増えています。

食欲の秋、とは言いますが、食後に胸焼けがする、胃酸で喉がヒリヒリする、喉に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくる感じがする… そのような症状はありませんか。

当院のホームページでも『自律神経失調症』のページでご紹介している「逆流性食道炎」ですが、胃の不調や腹部の膨満感など、また食欲不振の訴えで、逆流性食道炎と診断されている方がおられます。

逆流性食道炎は胃液の逆流を防ぐ下部食道括約筋が加齢などによってゆるむと起こりやすいため、高齢者の病気と考えられていましたが、最近は若年層でも食生活や姿勢など生活環境の変化に伴い問題とされています。

治療では、特にみぞおちの所の緊張がポイントになります。
東洋医学ではこの部分の緊張を「心窩満」と呼んでいます。ここを緩めることが治療では目標になります。逆流性食道炎以外でも、メンタルに問題があると心窩満の状態になっています。

心窩満は主に肝の病床です。
肝気の調整を中心にして、腹部打鍼術で直接この部分の邪(緊張)を取るようにすることもあります。

また井穴(せいけつ)という手指や足指の爪の際にあるツボは心窩満には効果的です。井穴は精神安定の効果もあるのでよく使います。
爪の生え際、手足の末端穴にあたり、爪揉みなら自分でいつでも気軽に出来るセルフケアです。

また、みぞおちの緊張と、眉間の緊張は連動して起こります。人体の場合、眉間・人中・のど・みぞおち・股間など急所が並ぶ線などといわれる正中線にも関連しているのだと思います。