東洋医学における「肺」の関係 ①

今回は、新型コロナウイルスの「肺炎」にちなんで、「肺」と東洋医学での関係性についてお伝えしたいと思います。

西洋医学的には、「肺」とは端的に言えば呼吸によるガス交換です
膜と毛細血管の壁を通して、呼吸による二酸化炭素と酸素の交換(ガス交換)が行われています。

息を吸えば、酸素は毛細血管を通じて体内に運ばれ、息を吐けば、二酸化炭素が出されます。
このようなガス交換は、濃度の高低によって物質が移動する拡散と呼ばれる現象によってなされております。

東洋医学における「肺」とは、正気を取り入れ濁気を排出する役割があります。
ここでの濁気には、二酸化炭素と【体内の水分】も含まれています。

肺の機能が低下すると、大気からエネルギー生成できない状態となり、肺虚となります。
肺の各機能(呼吸器系の機能、体表部の防御機能)の失調として、呼吸器や鼻、皮膚などの異常の結果、かぜをひきやすくなったり、息切れ、汗が出やすいなどの症状が現れます。

また、漢方医学において肺は呼吸だけでなく、体の水分代謝を司り、体の水分を全身に行き渡らせ、【皮膚を潤し毛を潤す】という働きも担っています

肺の機能を高めることによって、ターンオーバーが正常化し、髪のパサツキや切れ毛を防いだり、皮膚を乾燥から守り、シミやソバカスになりにくい状態を作り出します。

つまり、肺と皮膚との関係は大いにあるのです。

冬の終わりから春先や、秋頃など、乾燥気候時の影響を最も受けやすいのは、咽喉や鼻、気管支などの呼吸器と皮膚で、東洋医学では呼吸器に皮膚を含めてとらえています。

健康な人の肺は、水と血によって潤されていることで、呼吸と防御の役割を果たしています。
したがって乾燥気候によって肺の水血が不足してくると、カラ咳、咽喉の乾燥、声が掠れる、皮膚の乾燥感といった、乾燥特有の症状が表われやすくなります。

少し、長くなりそうなので今回はこの辺で。続きはまた明日書きたいと思います。