夏の快眠 アイス枕の効用

梅雨明けも間もなくもうすぐ。日中気温の高い日が続いていますね。
朝晩はまだ過ごしやすいですが、これから熱帯夜、寝苦しい夜がやってきます…。

そうなると、皆さん自ずと眠りやすい環境に整えたりされると思います。
冷房の温度設定だったり、冷房が苦手な方は扇風機などの冷却装置を使用して、眠れるよう乗り切る工夫をされますよね。

そのひとつに、アイス枕(保冷枕・冷却ジェル枕・アイスノン枕など名称は様々?)を使用する方もおられるのではないでしょうか。
夜中に暑さで目が覚める方や、クーラーに弱い方、エアコン代を節約したい方に適しています。

巷では「身体に悪い」という説もあるようで、 血管が細くなり血圧が上がるため、とのこと。
確かに、冷やしている部分は血管が収縮し、周辺の筋肉にも血液が流れにくくなりますから、筋肉の動きは悪くなります。血管が細くなると血圧が上がる原因にもなります。

しかし、この説には明らかな根拠はありません。
アイス枕を使用していれば、数時間で保冷剤の効果も薄れます。血圧への影響は極めて短時間です。タオルなどで直に肌に触れないよう、正しく使用する分には全く問題ないと思います。

「頭寒足熱」が入眠しやすい条件であるのは広く知られていますね。
頭寒、頭を冷やす場所ですが、首を数分だけ → その後に頭(耳より上)を冷やして眠る のが、安眠におすすめです。

熱中症対策などクーリング時のポイントは、太い血管が通っている箇所を冷やすことです。
アイス枕でいえば、首の部位を冷やすと身体を冷却し体温が下がりやすくなります。
しかし長時間の首の冷やしは、前述のように肩こりにもなりやすく、身体に良くありません。

アイス枕は、発熱時はもちろんですが夏の安眠用だけでなく、頭脳労働の疲れも取れるという効用もあります。耳より上の頭を冷やして眠ると脳のクーリングになります。

眠れない時というのは、交感神経優位でグルグル考え事をしていたりします。大脳の温度が高い状態です。大脳の温度が高いまま就寝すれば、寝つけないのも当然です。
生理的に眠り始めの脳の温度を下げることは、良質な深い睡眠を促します。

鍼灸治療においても、刺さない鍼(ざん鍼)を使って頭部の熱を取り、お灸などで足元の冷えを取るようにしています。上下のバランスが整い、偏頭痛の改善や呼吸もしやすくなります。